数年前、あるフランス人に、こう言われたことがありました。
「ブルゴーニュに行けば、一番フランスらしいフランスに出会えます。」
 地図を見ては、ふ~むブルゴーニュか、行ってみたいなぁ・・・
 と常に思っていたブルゴーニュ地方。
 ついに行って来ました!
 
通常ならパリから約1時間南東に車を走らせると、
 景色はブルゴーニュ地方独特の黄金の草原・・・
 になるはずなのですが、
 1時間走ってもまだペリフェリック(パリの周りを囲む環状線の道路)
 の渋滞から抜けられず、景色は相変わらず車と
 アートの国フランスにも関わらず芸術性の無い
 高速道路の壁を埋め尽くすペインティング。
 そうこうしながらも、ようやくパリを抜け、フォンテンヌブローを通過。
 30分も走ると、イルドフランスを抜け、ブルゴーニュ地方へ突入。
 イメージしていたブルゴーニュ地方が見えてきました。
黄金色に輝く麦畑!
 ブルゴーニュ地方に入ると、こんな景色が広がります↓
まずアヴァロン(Avallon)という街へ到着しました。
 古い街ですが、特に観光地というわけではなく、街の規模も中くらい。
 そして街は生活の活気に溢れていました。
 アヴァロンの市街地↓
その日は土曜日だったため、朝から街の中心の広場は
 マルシェで賑わっていました。
 そんなとき、ふと
「マダム、ボンジュール、今日は天気がいいですね。」
「ボンジュール、そうね、とても気持ちがいいわねー。」
 「何にいたしますか?」
「この
サクランボはとてもおいしいですよ。味見してみますか?」
 (マダム、味見中・・・)
「そうね、とてもおいしいわ。じゃこれをxxキロ頂くわ。」
「メルシー、じゃこれサクランボと、こちらがお釣りです。どうぞ。」
「ボンジョルネ - 良い一日を、マダム」
 「ありがとう、あなたも良い一日を、ムッシュー」
 なんていう、フランス語会話ブックに載っていそうな会話が
 あちこちから聞こえてきます。
 そんな会話を聞いたとき、
「はっ」これが本当のフランス!
 なのかと思いました。
 パリでの買物の会話と言ったら、
客(‐^▽^‐)「ボンジュール、マダム」
店員( ̄へ  ̄ 「・・・・・・」 (無視・・・・)
 客(‐^▽^‐)「セコンビアン?(いくらですか?)」
 店員( ̄へ  ̄ 「はぁ~・・・・」 (ため息の後、レジのディスプレイを指差す)
客(‐^▽^‐)「メルシー、ボンジョルネ(良い一日を)」
店員( ̄へ  ̄ 「・・・・・・」 (無視・・・・)
客(ノ_・。)「・・・・・・」
 というのがかなりの割合で通常の会話。
 (ちなみにいつも私が行くスーパーです)
 たまに店員さんにボンジュールと言われると、
 こちらがびっくりします。(*スーパーにもよると思いますが・・・)
 そんな生活体験から、フランス語会話帳の会話はみな嘘だったのか・・・
 と思っていたのでした。
 そんな訳で、ここアヴァロンで、フランスに対する誤解が少し解け、
 良い印象が植えつけられました。
 そしてそんな活気ある街では、人の話す声もとても生き生きしています。
朝のマルシェ↓
 みな気取らず、なんだか沸き合い合いとしています。
マルシェを過ぎて教会へ向かいます。
 ここはアヴァロンのメインストリート。
 にも関わらず、とてものんびりしています。
 街の人はお年寄りにもやさしく、外国人にもオープン。
街のゲート。 趣があります。
ゲートのすぐ外側にはインフォメーションセンターがあります。
ゲートの外側はとてもひっそりしています。
写真右側の建物が教会。
 この教会、今までに見た教会とは入ったときの印象が
 明らかに違っていました。
 フランスの教会は古い教会が多いので、
 入るとなんだか暗く、それまでの歴史が降りかかって来るような
 重い感じがします。
 しかしこの教会にはそれが無かったのです。
 なんだか街や人同様とってもオープンな印象を受けるのです。
 一緒にいたフランス人の友人もこの教会の開放感には驚いていました。
建築様式もなかなか面白いです。
 あまり見ることのない、曲がりくねった柱↓
メインストリートをまっすぐ行くと、街の外に出ます。
 街の入り口↓
街外れからの眺めは最高!
 遠くの丘や麓の村々が望め、とても気分が良いです。
1泊目に宿泊した、アヴァロンのホテル★★。
裏庭も広く、ゆっくりお茶を飲んだり、本を読んだり出来そうです。
受付には猫が!この猫とてもかわいいです。
 (引っ掻かれましたが・・・)
 猫のおかげで何故か旅の疲れも一度に吹き飛びました。
部屋は広くはないですが、普通。
 バスタブ付きで、一部屋62ユーロぐらい(朝食別)でした。
 パリのホテルからすると比較できないくらい安いです。
 (2008/6/14時点)
朝、コーヒーの良い香り
が漂っています。
 8.5ユーロの朝食。
 コンティネンタル式です。
 特別豪華ではないですが、コーヒーとオレンジジュース、
 クロワッサンなど朝には十分でした。
こうしてブルゴーニュの旅1日目は、
 好印象だった街アヴァロンからスタートしました。
 次に続く・・・
 (HISパリ支店 NI)

                
テーマ:	フランスのおすすめ観光地
			





























