2009.03.04
パリ国立図書館へ散歩に行ってきました。
メトロ⑭番線ビブリオテック フランソワ ミッテラン駅で下車するのが一番近いですが、今回は1つ前の駅、ベルシー駅で下車し、ベルシー公園を通っていきます。
ベルシー公園からシモーヌ・ド・ボーヴォワール橋を渡ると、橋の向こう側に本を4つ開いて立てたようなデザインのビルが見えます。
ちなみにこの橋、パリの数ある歴史ある古い橋とは異なり、2006年に建築されたとてもモダンな橋です。
この辺りの川には、さまざまなボートが停泊しています。
中にはちょっと海賊船のようなこんな船も・・・この船、現在世界一周中だそうです。
川の対岸にくると、大きなスペースに4つのビルが向かい合って建っています。
確かに本が直角に開いて立っているようなデザインです。
ビルに壁はほとんどなく、全てガラス張りでできています。
地震が無い場所だからこそできる建築です。
しかし実はこのビル、完成した後にとんでもない失敗に気づいたそうです。
問題はこのガラス張りの壁・・・
本は日光に弱いにもかかわらず、ガラス張りの壁から日光が入り過ぎて本が駄目になってしまうということです。
設計時点で気づかないのも呑気なフランス人らしいというか、内容よりデザイン重視の国というか・・・
結局全ての壁に、木板を張り、現在のような本棚に本があるような形になったそうです。
しかしながらこの木板を張る作業に莫大な資金がかかり、後からかなりの国家予算がつぎ込まれたそうです。
4つのビルの中央には緑のスペースがあります。
パリでは余り見かけないこの長細い木、どこから運んできたのでしょうか??
この国立図書館の周辺は、パリ中心部とは異なり、広いスペースにカフェや映画館などがあります。
パリのテラスでお茶をすると、すぐ隣に車が通ったりしてなかなかゆっくり出来ませんが、この辺りのテラスは広々としていて気持ちがいいです。
次回は国立図書館の裏にあるカフェでのブランチをご紹介します。
(HISパリ支店 NI)