旅のテクニック
2014.05.13
パリの街はオスマン建築の建物が立ち並び、とても素敵なのはいいのですが、そうして何世紀も前から保存されている建物は、当時はもちろんエレベーターなんというものは存在していなかったために、そういった建物ではエレベーターはあとから取り付けられています。地上階から最上階までを貫通させてエレベーターを取り付けるというのは大変な作業なのか、よく螺旋階段の真ん中のスペースを利用したエレベーターと出会います。
そのスペースは限られているために、エレベーターがびっくりするほど狭いことがよくあります。
定員1名や2名ということも。プチホテルに宿泊するとスーツケースと自分でいっぱいどころか、スーツケースだけエレベーターに載せるしかないというような場合もあります
全く知らない人と二人きりでぴったりくっついて移動というのは、ちょっと息苦しかったりしますが、それもフランスでしかできない経験ということで
そんなわけでパリで引っ越しの際はエレベーターに家具は入らないし、階段を上がるのは大変すぎるということで引っ越し業者はリフトを持ってきて、窓から荷物を運びこみます。
大掛かりではあるけれど、狭い玄関のドアを通る必要もないし、効率はいいのかも
ちなみにエレベーターのドアは
必ずしも到着したら自動に開くタイプではなく、写真のように取っ手のついたドアになっていて開いて中に入る仕組みになっているタイプもあり、それを知らないと、いつまでもドアの前に棒立ちしてしまったりするので、ご注意です
あとお伝えすべきはボタンについて
ドアの開延長ボタンはあるけれど、「閉まる」ボタンがない時がよくあります。
フランスでは、みんな気長に自動的にドアが閉まるのを待っているのですが、慣れていないとその時間が妙に長く感じてしまうし、ボタンを探すあまり、間違えて開延長ボタンを押して余計遅くなってしまったり、非常ボタンを押してしまったりするので、お気をつけ下さいね。
もう一つ大事な点は、日本での1階は、フランスでの0階にあたります(地上階の略称でRCと記載されている場合もあります。)これを把握していないと、1階で降りて、建物の出口がなくてびっくりということになるので、ご注意ください
日本での2階がフランスの1階になります。常に日本の階から1つ引いてお考えください。
(YB)