フランスは、有名な思想家を沢山輩出していますよね。
「我思う、故に我あり」で有名なデカルトや
「人間は考える葦」だと言ったパスカル。
高校の倫理や歴史の授業で習ったスゴイ人たちが眠る場所や、
彼らが歩き眺めた町並みを見つめ、
彼らのパワーをもらいに行ってみる。
そんなちょっぴり知的な1日を過ごしてみるのはいかがでしょうか
今回は、「カルチェ・ラタン」「サン=ジェルマン=デ=プレ」
というパリ左岸にある2つの地区をご紹介いたします
カルチェ・ラタン
この地区にはフランス屈指の大学があります。
学問用語がラテン語だった頃、ここはラテン語を話す学生や学者の街でした。
そのため、「ラテン語地区」という意味のカルチェ・ラタンと名づけられたそうです。
この地区で一際目を引く建物が、パンテオンです。
科学館に地球の自転によって振り子の軌道が変わる原理を利用した時計よくありますよね。
あれは、フーコーという人が作ったものなのですが、
フーコーが初めてその振り子時計の実験を行ったのが、このパンテオンなんです
現在でも振り子が揺れていますよ。
(この振り子、ものすごく高い位置から吊り下げれられていて、見上げるとクラクラしてきます)
『レ・ミゼラブル』や『ノートルダムの鐘』で有名なヴィクトル・ユゴーの棺です!
この他にも、パンテオンの地下霊廟には、思想家や作家が眠っています。
「自然に帰れ」という言葉で有名なルソーもいますよ
ぜひぜひ探してみてください。
パンテオンのすぐ奥にサンテティエンヌ・デュ・モン教会があります。
(噛みそうな名前ですね)
ちなみにこの教会の裏が、映画『ミッドナイト・イン・パリ』で
主人公のギルがタイムスリップする車に乗るシーンのロケ地なんですよ
内陣の手前に「ジュベ」と呼ばれる仕切りがあるのですが、
このジュベが現在でも残っているのはパリではこの教会だけなのです
教会中には植物をモチーフにした模様が施してあり、繊細でかわいい雰囲気です。
この教会には、「人間は考える葦である」と説いたパスカルが眠っています。
葦だけに、植物モチーフの教会で眠っているんですね
(くだらないダジャレ、ごめんなさい)
サン=ジェルマン=デ=プレ
パリ最古の教会、サン=ジェルマン=デ=プレ教会です。
なんと、6世紀に建てられ始めたのです
中はカラフルで、かわいいです。
そしてこの教会、デカルトが眠っているのです。
とってもとっても分かりにくいのですが、入って右側の壁沿いに歩くと
「René Descartes」(ルネ・デカルト)と小さく書かれた黒い石がありますよ。
また、筆者は午後3時ころに訪れたのですが、
ステンドグラスから太陽の日が差し込んでとっても綺麗でした
こちらのサン・シュルピス教会ですが、見覚えある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、ここは『ダ・ヴィンチ・コード』の謎を解く重要な鍵となるアレがあるところです
(アレですよ、アレアレ笑)
もちろん、このサン・シュルピス教会、他にも見どころがありますよ。
ルーブル美術館にある『民衆を導く自由の女神』が代表作のドラクロワが描いた
『ヤコブと天使の戦い』という大きなフレスコ画が有名です
(絵が大きすぎてうまく写真に納まらなかったので、実際に見に行ってくださいーーー)
筆者が個人的に気に入ったのが、このマリア像です。
マリアの足元にある雲の彫刻がとってもリアルで、
本当にマリアが天から降りてきたかのように感じられます。
(これも写真じゃうまく映らないので、見に行ってくださいーーー)
カルチェ・ラタンとサンジェルマン=デ=プレには
今回ご紹介したものだけでなく、もっともっと沢山の教会があります。
どこも歩いてまわれる距離にあるので、のんびりお散歩するのにもってこいです
あの偉人もこの道をあるいたんだなぁ
どんなことを考えながら歩いていたんだろう・・・・・・
なんて考えながら1日を過ごしてみるのもいいですね。
NY