現地情報・STAFF体験記(日本)
2013.08.11
いきなり序盤の寄港地を跳ばして中盤の寄港地、サハリンについてご紹介したいと思います
私はこの商品の行程を見て、このためだけに参加したいと思いました。
世界遺産の知床クルーズでも釧路湿原でもなく、ほんの半日立ち寄る程度のサハリン・コルサコフの町にです。
私が北海道出身だからということもあるかもしれません。
しかし、日本人にとってサハリン(樺太)という土地はきっと特別な場所なのではないでしょうか。
皆さんは日本に一番近い外国はどこだと思いますか?
それはアジアの国でしょうか?
歴史的な経緯や国際法上の問題を考えると正しい答えではないのかもしれませんが、実はロシアが日本に一番近い国なのだそうです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
サハリン(樺太)の最南端と北海道の最北端は直線距離にしてわずか43キロでしかないのです。
晴れていれば肉眼で見ることのできる距離なのです。
これは東京だと新宿~青梅くらいの距離です。
外国の二国間の距離だと、たとえばイギリスとフランスのドーバー海峡がこのくらいになります。
対馬と韓国・釜山の距離が約50キロということを考えると43キロ向こうの外国がいかに近いかがわかります。
こんなに近いにも関わらず、いざサハリン(樺太)は行こうと思うと意外と不便な場所だったりします。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
サハリン(樺太)の州都ユジノサハリンスク(豊原)市に定期便があるのは札幌(空路)と稚内(海路)のみです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
しかも、通常ロシアを訪れるにはビザの取得の問題があるためなかなか気軽に観光に行けないのです。
しかし、このクルーズツアーで立ち寄る際、オプショナルツアーで半日観光にご参加いただくとビザなしで上陸できるのです。
わずか半日の滞在ではありますが、これは日本人になじみのない土地を訪れる絶好の機会を与えてくれます。
コルサコフの町自体は小さいですが、わずか1時間程度で州都ユジノサハリンスク(豊原)市へ行くこともできるのです。
Sakhalin Oblast (トリップアドバイザー提供)
この町には昭和の日本の街並みと冷戦期から現在へと至るロシアの街並みが混在しています。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
日本のこんな近くに欧州の面影があるなんて、ほとんどの日本人は知らないのではないでしょうか。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
かつて樺太に住んでいた今ではご高齢の方や、仕事で今のサハリンを訪れた方からいろいろな話を聞いたことがあります。
かつての豊原市(ユジノサハリンスク市)は間違いなく日本の一地方都市として建設された町で、写真を見ると今でもその面影が残っています。
そもそも樺太は1600年代(寛永時代)には江戸幕府が北海道の松前藩に命じて統治を始めていたのです。
かつては北蝦夷地とも呼ばれ、北海道の一部のように見なされていました。
ロシアがこの島の存在を知るのはもっと後のことでした。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
その後ロシア(ソ連)の統治下に置かれると今へと続くロシアの一地方都市へと変遷することとなり、その街並みはロシア・欧州を思わせるものとなっているそうです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
街並みだけでなく、広大な大自然を見渡しても懐かしさを覚えるそうです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
恐らく地理的に北海道のそれとほぼ同じだからなのでしょう。
そこから見える山も海も北海道とほぼ同じなのだそうです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
でも、南北に長いこの島、実に1000キロもの長さがあります。
その最北端はわずか7キロの間宮海峡を挟んでユーラシア大陸と目と鼻の先なのです。
ここは冬になると結氷して地続きになることもあるのです。
そのため樺太には日本の本土には住んでいない動物などもいるのです。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
たとえば鹿の仲間のトナカイ。
そもそもトナカイって何語かご存知ですか?
アイヌ語なんですよ。
つまりアイヌの人はトナカイの存在を昔から知っていた訳ですね。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
他にもヨーロッパオオヤマネコや大型のイタチの仲間クズリとか。
かつてはトラ(シベリアタイガー)もいたそうです。
樺太ではヒグマとトラが闘うなんてこともあったのかもしれませんね。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
この半日ツアーではそんな奥地までは行けませんが、いつか機会があれば鉄道で北のほうまで行ってみたいものです。
かつての日本の国鉄が敷設した線路がいまでも利用されています。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
ロシア(欧州)の方は日本より広い規格の線路を利用しているのですが、サハリンでは日本の規格の線路の上を欧州式の車体が走っているんですよ。
他にもいろいろなものがここにはあります。
ユジノサハリンスク (トリップアドバイザー提供)
日本のすぐ隣にこんな場所があるなんて知ってました?
このクルーズツアーのオプショナルツアーではほんの入り口しか見れないでしょう。
でも、日本に一番近い隣国を知るきっかけになれば幸いです。
そんな北海道クルーズの出航はもうまもなくです。
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