こんにちは!
サイパンです。
サイパンの北東部の先っぽ。
カウタウンっていうのが昔、あったそうで、ドライブインシアターが
あったり、モトクロスバイク場があったりテーマパークみたいに
なってたそう。
今は、”COW TOWN”って書かれた、絵に描いたようなオンボロ
看板があるだけで放置されてるとこ。
そこからさらに四駆で下りていくと、岩だらけの海岸、
そして日本軍が米軍の上陸に備えて作ったトーチカ
(コンクリート製の防御陣地)があります。
今回、サイパンの有名な写真家で、自分の陸写真の先生の本多英雄さんに
連れて行ってもらって、初めてこんなとこがあるって知りました。
米軍が初めて上陸作戦を行ったオレアイや、ガラパン、空港やアメリカン
メモリアルパークにもトーチカはあるけど、サイパン北端のトーチカは
日本軍が追い詰められた地。
石を積み重ねてコンクリートを薄く塗っただけのもの。
ちょっと大きな機銃で撃たれたら、発泡スチロールみたいにボロボロに
されてしまうのではないか?
もとはジャングルで覆われていて、外からは見えなくなっていたそうです。
2つあるトーチカの一方は既に屋根もなく、もう一方は未だに暗い影を落とす
その原型を留めていました。
一人だったら怖くて入れなかったけれど、外で見ててくれる人がいるから、
なんだか安心して写真を撮った。
上手くは撮れなかったけど、とにかく、中は恐ろしく暑い。
温度は勿論、湿気がすさまじく、汗が今までにないくらい噴出す。
腕のダイブコンピューターが汗に反応してダイブ中のモードに
切り替わったまま水深0メートルでダイブ時間を刻む。
これだけ汗をかけば急激に喉が渇く。
ここに潜んでいた人はどんなに辛く怖かったろう。
しかも外で見てる人は自分と違って、自分を殺そうとする人たち。
人が人を使って人を殺す傲慢。しかも何万人も一度に一瞬に。
しかもそういう人は正義を叫ぶ。
そして人は100年かそこらで知能がそれほど発達する訳はない。
今でもそれは機銃や爆弾だけでなく、誰も気が付かない小さな日常の
エゴだったり、あるいはお金だったり・・・。
そういうことをふか~~~~く考えたり、反省したり。
そんなこともできるサイパン。。。。。
ここは自分で行くのもやっとのとこなので、とてもお客様をご案内は出来ない
のだけれど、空港からの車窓とか、ガラパンとか、そういう爪跡は、
目をこらせば沢山あるサイパンなのです。
by yoshi