おつかれさま~~~!
サイパンっす!
この間、地震がありました。
起きてNHKみたらけっこうな大きさだったらしいので、避難しようかどうか
迷って、しばしじっと海を見つめる。
結局何事もなくよかったよかった・・。
多分このところヤクルトが調子がいいのと何か関係があると思う。
最近、お休みの日の主な行動範囲はベッドの長四角の中だけで、
日本人経営の食料品雑貨店からいくつか本を借りてきてひたすら読み進む。
金もかからず腹も減らず、ひじょう~に具合がいい。
などと言ってばかりいると、夕方の美味しいビールも飲めなくなるので、
半ばビールのためにサイパンの南東、カグマン村に別に用はないけど
出掛けてみた。
南北に長いサイパン島の中央を走る丘陵部を越え、海に向かうなだらかな
傾斜地に家が点々と、というより時々あるような小さな村。
観光施設が多い西海岸から山を越えると、標高はさして高くはないものの
道はそれなりに険しいものだから、行って帰ってくると、自分のオンボロ車は、
いつも、どっかしら具合が悪くなる。
サイパンではこの村はこの二十年くらいの新興住宅地にあたるそうで
商業施設的なものはほとんどなく、レストランもバーもない。
ゆえに観光客なぞ来ない。
また、新興住宅地と言うものの、日本のその語感とは遠く、
限界3歩手前集落的なすさまじくボロッチイつくりのお家も多い。
10年ほど前に、中学校と高校が出来たのだが、やたら敷地も校舎もでかい
中学校と、廊下も校庭もひどくこじんまりした高校が隣接している。
長くいるバスドライバーに聞いた話だと、2つの学校が一緒にできた時、
ホントはでかいほうが高校で、ちっちゃいほうが中学校だったはずが、
どっかで取り違えて、某かのエライ人が間違っちゃって引っ込みが付かなく
なったので、こんなになっちゃった・・・らしい。
ほんとかどうかは引っ込みが付かないから勿論はっきりはしないのだが
サイパンではウームと実際あり得そう。
海を臨むバスケットコートがあったので写真を撮っていたら、
100メートル位はるか後方の道路を一度通り過ぎたピックアップトラックが
Uターンして戻ってきてズンズン自分のほうに向かってくる。
なんだなんだと身構えてると、中から出てきたチャモロが、どうだい景気は
的なことを言ってきた。
自分は全く知らない顔なのだが、向こうは自分を知っているらしく、
ツーリストは多いのか?とか久しぶりだなぁとか言ってるので多分どっかの
ホテルのベルをしてたかドライバーをしてたかだと・・・思うきっと。
同じ日本人でさえ、顔と名前を覚えるのが病的に苦手な自分は、サイパンの
オレオレ詐欺かもしれないと、ひきつった笑顔で適当に話しをしていたのだけ
れど、何事もなく、じゃまたね~と彼は去って行った。
芝刈りをしてた職員に”写真とってもいい?”って聞いたら、
”いいよ~全然問題ないよ~”ってノンビリと何事もなかったように
芝刈りを続けてる。
ひとしきり写真を撮ったあと、”ありがと~”って大きく手を上げたら、向こうも
同じ仕草はサイパン流。
ママヘル(って今も言うのかな?)バイクの半キャップヘルメット
特売5ドルが段ボールに無造作に放り込まれて売られてた。
村の外れに最近できたサイパンのチェーン系スーパーはエコをコンセプトに
して”いた”らしい。
店内の明かりは極力落として電気節約。
エコバック普及キャンペーンを張ったらしいのだが上手く行かなかったって
なんかに書いてあった。
サイパンに限ったことじゃないのかもしれないけど、1袋5キロ位の大量の
氷1ドル50セントの氷室は、店の外にあるとこが多い。
しかもこんなに店の端っこにあったら、レジに持ってくよりそのまま自分の
車に運んでしまったほうが近い。
日本の田舎で無人野菜販売所が成立するのと同じ理屈なのかもしれない。
住宅地だからここの住人は昼間は山を越えて働きに出ているからなのか
日中は時間が止まったように静か。
夜はもっと静かなんだろうけど。
それだけに、限りなくのどかでありながら、どこかよそ者を受け付けない
ピリピリと緊張した空気を常に感じる。
以前この村に住んでみたくて、この村の住人に相談したら
”ここは、外国人は特にご近所付き合いにとても気を配らなきゃ大変だよ”
って言われた。
ずっと昔、サンフランシスコからニューヨーク行きのグレイハウンドのバスに
30時間乗り続けて中西部を旅行し、途中食事休憩で停車した恐ろしく
小さないくつもの町。その頃は時間だけは飽きる程あったけれど、気持ちに
余裕がなく、目的地に無事到着できる事ばかり考えたけれど、いくつも途中
下車してモーテルなんかに泊まっておけばよかったと少し後悔の置き忘れた
記憶を思い出す。
その頃の自分は今ここでこうして暮らしてる事など考えもしなかったなぁ。
ちょっとすごい事だ、凄まじいことだ、ろくでもないことだ、やばい?ん?
ま、いいのだ。これはこれで。
この村は、マリアナストレッキング社の”禁断の島ツアー”っていう,
艶かしい名前でありながら、アミニズム宗教の聖地に向けてひたすら歩くっ
ていうツアーに参加すると行き帰りで通過します。
by yoshi