今週のダッカは、雨模様です。。
だから気温もあがらず『暑いっ』という感じではありませんが、蒸し暑い・・・。
バングラデシュは20世紀と21世紀が混在した様な国です。
20世紀型開発による環境破壊と21世紀型最先端エコとが同時進行しているんです。
環境破壊といえば、チッタゴンの港でタンカーが手作業で解体される
のですが、その際に廃油となる重油を海に流出させています。バングラには
ゴミを道端に捨てる習慣があり、重油についてもその延長で特に悪いという
意識が無いのかも知れません。
他にも工業排水など環境破壊につながる事例は多々あります。
途上国であるがゆえに、目先のことに追われていること、法整備の遅れが原因です。
でも、一方で、先進国も真似できない最先端のエコな面もあります。
●ソーラーパネル
農村でも電気の届かない村では、ソーラーパネルの設置が進んでいます。

●バイオガス
農村では、家畜の糞を集め、そこから発生するガスを利用してコンロで
調理に使っています。更にそのガスは村の人々にも販売しているのです。
これらは、グラミンシャクティーなどの取り組みのおかげでもありますが、
電気やガスが元々供給されていなかった村では、エコエネルギーを活用
した方が安上がりだったり導入しやすいということもあるようです。
●CNG(天然ガス)カー
バングラデシュでは、ほぼ全ての乗用車がCNG(天然ガス)を燃料として
走っています。天然ガスはガソリンのような排気ガスを発生しないので環境に
もよく、ダッカ市内の排気ガスによる大気汚染は解消されました。
●買い物用ビニール袋の禁止
バングラデシュでは、スーパーで買い物した時にもらうビニール袋の利用が
禁止されています。
日本でも、近年エコバックの利用促進や、ビニール袋の有料化が進んでいますが、
バングラデシュでは2002年に法律で禁止されており、ネット袋や麻袋、紙袋など
が利用されています。
(これはどうやら環境を意識したわけではなく、捨てられたビニール袋で排水溝が
つまる問題があったからだそうですが)
バングラデシュのエコ事情すごくないですか?
先進国にはちょっと真似できないかも知れません。
ダッカ