ノーベル平和賞を受賞した銀行、それがグラミン銀行。

経済学賞じゃないんですよ。なぜ、銀行が「平和賞」?




 昨日、訪日中のグラミン銀行総裁にしてノーベル平和賞の受賞者、ムハマド・ユヌス氏が、かのユニクロの柳井会長兼社長との記者会見で「グラミン・ユニクロ」(仮称)なる合弁企業を創業し、バングラデシュの人々、もっといえば「貧困層」をターゲットにしたビジネスを始める―そんなことを発表しました。




 「銀行」と「ユニクロ」ならば、普段のビジネスの考えでもありえる組み合わせでしょう。

 でも、「ノーベル平和賞」「貧困層」と「ユニクロ」「ビジネス」のセットには、いまいちイメージが涌かない、ありていにいえば「うさんくさい」と感じた人も、日本ではすでに多くいらっしゃるようです。

 …貧困をダシにした金儲け?先進国向けの広告戦略? ただの弱い者いじめ?


 

 ところで「ソーシャルビジネス」という言葉、ご存知でしょうか?




 じつは昨日、ユヌス氏と柳井氏が発表したことが、まさにソーシャルビジネスなのです。




 「ありえない」お題目に、ビジネスの智慧を注ぎ込んで、「ありえる」ことに変えること。

 「ビジネス≒金儲け」を通じて、「貧困」からの自立(自律)を促すこと。




 ユニクロとグラミン銀行が積み上げてきたビジネスに関する無形の財産=智慧を、バングラデシュの社会に還元し、かつビジネスも目指すなんて、すごくワクワクする、知的好奇心をくすぐられる課題だと思いませんか?社会貢献などというと上から下へ、一方通行でモノを流すイメージの根強いものですが、そんなものではない時代が、やってきているようです。しかも、その中心地が、長らく最貧国とされてきたバングラデシュ!


  

 バングラデシュは、最貧国ゆえに海外からの援助、つまり「一方通行」のモノに頼りきる体質に染まっていました。それを断ち切ろうとした―ビジネスの枠組みを使って、「頼らない」仕組みを作ろうとしたのが、グラミン銀行だといえるでしょう。今回の「グラミン・ユニクロ」もまったく同じ流れにのっていること、お気づきになりましたか?

   

 いきなり手前味噌な話で恐縮なのですが、私たちHISも、無償援助や寄付には頼らない、ごく普通の旅行ビジネスのスタイルのままで、バングラデシュのために貢献できる方法を、ずっと考えています。そこに必要なのは「智慧」。知的な刺激のある日々を私たちは過ごしています。




 みなさんも、ちょっとしたきっかけで、何かを変える「智慧」を見つけられるかもしれません。グラミン銀行の現場を見てみる、バングラデシュを肌で感じてみる、というのもきっといい方法かもしれません。HISでは、そんなみなさんの刺激になるようなご旅行と、旅を通じて自然にバングラデシュに貢献できる方法、やってます!






H.I.S. ダッカ発 グラミン銀行の現場訪問・日帰りツアー

 http://activities.his-vacation.com/jp/jp/CityTop/DAC.htm

H.I.S 東京発 ダッカ5日間 & 農村NGO「ウビニーグ」に滞在する5日間

 http://e.his-j.com/trip/ciao/dest/02A_10/ASI/BGD_DAC_2010_08 __

バングラデシュ旅行ならおまかせ!「エコツーリズムデスク」もございます。

 http://www.his-j.com/tyo/eco/asia/index-bengal.htm  




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