ニューヨークで開催される「 Gay, Lesbian, Bisexual, Transgender Pride Week(ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・トランスジェンダー・プライドウィーク)」は、毎年世界中から多くの同性愛者、バイセクシャル、そしてトランスジェンダーの人々が集まる大イベントです。
「プライドウィーク」とは、つまり「同性愛者も、トランスジェンダーも、みんな誇りを持って戦おう!」ということ。今では、同性愛者への差別はニューヨークではほとんど見かけませんが、それはほんの最近のこと。AIDSが世界を恐怖に陥れていた1980年代、ゲイのAIDS患者が多かったことから、彼らがこの病気の感染源なのではないか?という疑いにより、同性愛者は理不尽な暴力や、差別を受け、社会から疎外されていました。
数々のデモや、ニューヨークのプライドウィークを主催している「Heritage of Pride (ヘリテッジ・オブ・プライド)」などのおかげで、1990年代から同性愛者やトランスジェンダーの人々の権利や尊厳は少しずつ取り戻されてきました。今となっては、トレンドにもなりつつあるニューヨークの「ゲイ・カルチャー」は、文字通り、多くの血と涙の結晶というわけです。
ちなみに、「プライドウィーク」にニューヨークの街中で見かける虹色のフラッグ。なぜ虹色?という人に、豆知識~っ。1978年に開催されたサンフランシスコのプライドイベントで、ギルバート・ベーカーというゲイ男性が、「ゲイ&レズビアンは、色んな人がいるけれど、みんな心は一つ」という意味合いを込めて手作りのレインボーフラッグを掲げたことが始まりです。つまり、決意と信念の象徴、って感じですね。(ノ´▽`)ノ
実はふか~い歴史のあるプライドウィークの最終日に行われる「プライド・マーチ」は、毎年平均60万人が参加する、いわばこのイベントのクライマックス。
紅白歌合戦の美川憲一と小林幸子の衣装も顔負けのド派手さがこのマーチの売りです。
Σ(゚д゚;)今年のマーチは、6月25日(日)開催です。(詳しくは、「THE FIGHT FOR LOVE & LIFE」後編で。)
「2006年プライドウィーク」スケジュール
6月18日(日)The Rally(ザ・ラリー)
2PM-6PM
ブライアント・パークで開催される、プライドウィークのキックオフイベント。
6月24日(土)Rapture: A Woman’s Dance (ラプチャー:ア・ウィメンズ・ダンス)
5PM-10:30PM
ハドソン・リバー・パークのピア54ではDJを招き、世界中の女性&レズビアンが集まるダンスイベント。
6月25日(日)The March (ザ・マーチ)
12PM~
52ST/5AVE~Christopher ST/Greenwich STを通る、プライド・ウィークの名物的イベント。ムキムキのゲイのお兄さんや、ゴージャスなドラッグクイーン達を見ているだけで、気分はフィエスタ~!
6月25日(日)DANCE 20: The Dance on the Pier (ダンス20:ダンス・オン・ザ・ピア)
4PM-11PM
プライド・ウィークを締めくくるこのダンスイベントは、ハドソン・リバー・パークのピア54で開催されます。
詳しくは、「Heritage of Pride 」ホームページをご覧くださ~い。
同じテーマ「イベント」の記事
もっと見る →