映画「
ワールドトレードセンター」も公開され、心の傷の癒えぬ複雑な気持ちを残しつつも
、もうすぐ悲劇の9月11日から5年。今だ生々しくポッカリと空いた
ワールドトレードセンター跡地をバックに、9/11に撮られた写真の初・野外エキシビジョンが本日スタートしました。
今回の展示、タイトルは「Here: Remembering 9/11」(訳:「この地:9月11日の追想」)。その名の通り、あの日から5年の歳月が過ぎた今、もう一度「あの時にみんなが感じたコミュニティーとしての連帯感と、一人一人が互いを思いやり、支えあった気持ちを思い出してほしい」と、「World Trade Center Memorial Museum」(ワールドトレードセンター・メモリアル博物館)ディレクターのアリスさん。その願いの通り、プロ&アマチュアカメラマン達によって撮られた
52枚の写真は、飛行機がビルに衝突する瞬間や、燃え盛るツインタワーから飛び降りる人達などの
「惨劇の様子」
というより、瓦礫の中で救出に励む救急隊員達や、灰と泥にまみれながらも必死に助け合う人々といった
「支えあう人々」
をテーマにしたものを中心に展示されています。
「World Trade Center Memorial Museum」(ワールドトレードセンター・メモリアル博物館)は2009年に開館する予定ですが、やはりフェンス越しに見える跡地と、そこに展示された写真は、被害のあった現地だからこそより強いフラッシュバックと感情を人々に感じさせることは間違いないでしょう。
写真が展示されているのは、Church StreetのPATHトレイン・ターミナル付近(グラウンドゼロ東側のフェンス)です。これまでも、グラウンドゼロを囲むフェンスには9/11に亡くなった方々の名前が彫られたボードと、ワールドトレード・センターの歴史を描いたタイムラインが展示されていましたが、現地で写真などが大々的に公共展示されるのは今回が初めてです。
エキシビジョンは、本日(8月24日)から10月頃にかけて展示される予定です。
News Source: METRO (August 24, 2006)
※上記は8月24日現在の情報です。主催者側の都合により、予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください。