ミュージカル版「レ・ミゼラブル」が映画化される、という話を初めて聞いたのはたしか1990年頃だったように思います。
このミュージカルが好きな私は大変楽しみに待っていたのですが、残念ながら当時の企画はポシャってしまったようで、そんな事もすっかり忘れていた20年数年後、ついに製作されました。
日本でもアメリカとほぼ同時に公開されたみたいですね。
この冬ニューヨークでは、地下鉄のホームや街中でよくこの映画の宣伝を見かけました。少しマニアックな話になりますが、私は舞台や映画の広告を観察するのが好きなのですが、この映画の宣伝はかなり高得点ですのでご紹介しようと思います。
メインビジュアルは、幼いコゼットの写真ですが、これは原作の挿絵でも有名な絵(大きなほうきを持ったコゼットのイラスト)を踏襲していますね。舞台版でもこのイラストがメインビジュアルで使われていますが、映画は実写で再現というわけですね。
映画のキャッチコピーとして、"FIGHT DREAM HOPE LOVE"という4つの単語がただ羅列してあり、これもこの映画のポイントを直球で伝える120点なコピーだと思います。
映画のポスターはこの他複数パターンあり、メインキャラクターのドアップ写真と、その下に各キャラクターの歌詞の中から特徴的な1フレーズがキャッチコピーとして使われていますので、ひとつひとつご紹介します。
まず、ヒュー・ジャックマン演ずるジャン・バルジャン。大変シリアスな顔をしています。
コピーは"FREEDOM IS MINE"
これはスーザン・ボイルにより一躍有名になった "I DREAMED A DREAM"。私は、これまでいろいろな人の歌うこの曲を聴きましたが、アン・ハサウェイのような解釈の歌い方をするのは初めて聴きました。アン・ハサウェイ素晴らしかったです。
そして、私が一番ウケた(気に入った)のは、ラッセル・クロウ演じる
このミュージカル映画の特徴として、役者が実際にその場で歌を歌って撮影したそうなのですが(通常のミュージカル映画では、事前に録音した歌に合わせて口パクで演技をして撮影する)、映像と音楽とのギャップが少なく自然でした(生で歌っているのだから当たり前か)。しかし、その分全体的に歌や演奏が抑えられている感じで、それが若干残念でもありました(個人的には、朗々と張り上げる歌と大音量のオーケストラが好みです)。
あと、舞台にはなく、この映画のために書き下ろされた曲、"SUDDENLY"がかなり気に入りました。シンプルだけど、心に染み入る良い曲で、結婚式とかにも使えそうです(舞台にも逆輸入されないかな)。
この映画、アン・ハサウェイの迫真の演技だけでも見る価値はあると思います!この冬のオススメ映画です。
K
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投稿: KAN -2013年1月19日 (土) 13時47分
■素晴らしいっ!
Kさん、非常にミュージカル愛の伝わる記事をありがとうございます。アメリカでも、映画版レミゼは盛り上がってるんですね。僕はブロードウェイでひたすらミュージカルを見まくるのが楽しみですが、いつかKさんとミュージカル談義に花を咲かせられる日が来たらいいなと思います。これからも、たくさんのミュージカル情報を楽しみにしています。Bareってどうですかね?来月~再来月にニューヨークへ行こうと思っていますので、またオススメ作品などご紹介いただければ嬉しいです。 -
投稿: his-newyork -2013年1月23日 (水) 15時37分
■Re:素晴らしいっ!
>KANさんコメントありがとうございます。私も旅行者でNYに来ていた頃は、週末には2日で4本などという観劇マラソンをしていました。BARE、私も未見なのですよ。Book of Mormonはイチ押しですが、チケットがかなり取りづらいので、早めの手配をオススメします。あと、メリーポピンズも3月初旬にクローズしてしまいますので、未見でしたらオススメします。