エンターテイメント
2013.08.08
今年のトニー賞で最優秀ミュージカル作品賞を受賞した「 キンキー・ブーツ」を観てきました。
このミュージカルは同名の映画が原作で、 私も見たことがありました。あらすじを簡単にまとめると、 傾きかけた経営難の靴工場を、亡き父の後を継いだ息子が、” 特殊な”なブーツを製造するというアイデア勝負により工場を立て直す、 というストーリーです。
どういう風に”特殊”なブーツかというのは、まぁ想像がつくかと思いますが、見てのお楽しみという事で。
私も実際に見るまでは、”あの映画、 そんなに複雑なストーリーでなかったと思うけど、 キンキーなブーツを製造する、 というネタで2時間半も場が持つのかな?”、 という懸念があったのですが、それは杞憂に終わりました。 タイトルこそキンキー・ブーツですが、 メインのストーリーはブーツの事ではなく、 それを取り巻く人間模様なんですよね。
有名な映画とか小説のミュージカル化でありがちだと思うのが、 原作のストーリーをカバーするのに精一杯で、見終わったあと、「 あらすじをこなしていたのは分かったけど、 でもこれってミュージカルである必要ってあったのかな? 本や映画のままで良かったのでは。。。」という点です。
その点、この作品は、 ミュージカルならではの歌と踊りをうまい事ストーリーに絡めてあ り、映画や芝居でなくわざわざミュージカルにした、 という必然性が分かりました。
トニー賞最優秀男優賞にノミネートされた主役の2人もさすがで、シンディ・ローパーの曲もストーリーにうまく溶け込んでいました。
私が観劇したのはトニー賞前だったので、 1時間弱並んで当日券をゲットできたのですが、 トニー賞後の今はチケットが取りづらいようですので、ご興味のある方はお早目の手配をおススメします。