2013.09.24
ニューヨークはまもなく紅葉の季節を迎えます。紅葉の名所と言えば、古き良き時代の大富豪がこよなく愛したハドソン渓谷。中でも、ハドソン川を一望する小高い丘に聳え立つ、かのロックフェラー家が4代にわたって住んだ大邸宅「カイカット(Kykuit)」は、眩い紅葉を一際美しく望むことができるお勧めスポットです。Photos © Historic Hudson Valley
地下のギャラリーを含む6階建てのこの邸宅は、元々20世紀初頭にジョン・D・ロックフェラーJr.によって当地に建てられました。建設当時は、保守派で知られるオーナーの感性に合わせて上品で控えめなお屋敷でしたが、その後の改築工事により装飾的で絢爛な現在の姿に作り替えられました。
Grand Facade © Mick Hales
Dining Room © Mick Hales
驚くほど広大なお屋敷の全貌と、ここから見下ろすハドソン河畔の眺望もさることながら、ピカソ、カルダー、ノグチら、20世紀を代表するアーティストの彫刻が置かれた庭園、ピカソの手によるタペストリーが展示される地下ギャラリーなど、アートのコレクションも満載。これらは、MoMAの創設者であるアビー・A・ロックフェラーの影響でモダンアートに造詣の深い息子ネルソン・ロックフェラーが蒐集したものです。
Gallery © Mick Hales
車庫といってもさすがロックフェラー家、その大きさと車の台数は半端ではありません。今ではそうそうお目にかかることのできないビンテージカーの数々は、車好きの方でなくても興味津々です。
Garage © Bryan Haeffele
カイカットの内部へはガイドツアーでのみ入場可能。約2時間半のガイドツアーで、ニューヨーク郊外とは思えない息を呑むような景観と、アメリカの大富豪のスケールの大きさを、たっぷり実感して頂けます。
Inner Garden © Bryan Haeffele
カイカットを訪れたらついでに立ち寄りたいのが、ロックフェラー家と縁の深い「ユニオンチャーチ」。
Union Church Exterior © Jaime Martorano
一見こぢんまりとした田舎町にある木造の教会ですが、ネルソン・ロックフェラーが依頼し、マティスの生涯最後の作品となったバラの窓のステンドグラスと、シャガールによる9点のステンドグラスが収蔵されています。
Stained Glass by Marc Chagall © Jaime Martorano
ここは、モダンアートを愛したロックフェラー一族と2人の先駆的芸術家による素晴らしいコラボレーションが結実した、唯一無二の教会です。
Union Church Interior © Jaime Martorano
一年を通して風光明媚なロックフェラー邸「カイカット」ですが、紅葉シーズンは特に混みあい、ガイドツアーのご予約はお取りし難くなります。H.I.S.では紅葉の秋にニューヨークからの日帰りツアーを催行。この機会をお見逃しなく!
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NY発日帰りツアー 紅葉のハドソン渓谷
ロックフェラー邸カイカットとアメリカ最古のワイナリー
催行日: 2013年10月26日(土)
ツアー代金: 大人$99 子供(2~11歳)$59
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KATHY