あと1ヶ月後に迫ったNYC最大のお祭り、ニューヨークシティ・マラソン。
毎年、マラソンコースの15マイル地点(約24km)で通過する名所が、
クイーンズとマンハッタンを結ぶ全長1135メートルの吊り橋、クイーンズボロ・ブリッジ。
ランナーたちにとって、ここをいかに渡りきるかが大きなポイントになります。
開通が1909年なので、その歴史は100年を越えています。
数々の文学、音楽、映画にも登場しました。
かつてサイモン&ガーファンクルが「59丁目橋の歌」で歌い、
不朽の名曲「明日に架ける橋」に霊感を与えたのもこの橋といわれています。
橋の雄大さを実感するには自分の足で歩いたり、走ったりするのが一番ですが、
橋の景観を味わうならば、マンハッタンとイースト・リバーの中洲、
ルーズベルト・アイランドを結ぶトラムウェイを利用するのがおススメです。
59丁目と2番街の北西側コーナーに位置するトラムウェイ・ステーション。
地下鉄と同じように、メトロカードで乗車することができます。
トラムウェイ・ステーションを出発して2番街を通過するルーズベルト・アイランド・トラム。
巨大な赤い車体が浮かんで行く光景はなかなかの見ものです。
朝日に輝くクイーンズボロ・ブリッジの威容が進行方向に近づいてきます。
イースト・リバーの上空を通過。ここから臨むマンハッタンのパノラマも見逃せません。
橋は上下2段になっていて、上段が車両専用の4車線。
下段には車線のほかに歩行者と自転車道があり、ランナーは下段を走ります。
1957年までは路面電車も運行していました。
マンハッタンが次第に遠ざかり、ルーズベルト・アイランドに降下していきます。
ルーズベルト・アイランドから見上げるクイーンズボロ・ブリッジ。
石造りの支柱、赤銅色に錆びた鉄骨に、100年の歴史を経た風格を感じさせます。
ルーズベルト・アイランドのトラムウェイ・ステーション。
練習に励む地元のランナーたちが「スポーツの秋」の彩りを添えていました。
今年もクイーンズボロ・ブリッジは、5万人のランナーたちの足音を響かせることでしょう。
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