6月第一木曜日(今年は6月7日になります)は、アペリティフの日、ということでした。
これは、2004年からフランス農水省が、世界各国に呼びかけている日だそうです。
昨年は、日本の各都市や、ヨーロッパ諸国、アジア諸国、アメリカなどではこのアペリティフの日にイベントなどを行ったそうですが、当の提案国、フランスではあまり知られていません。
ということは、ワイン、その他のアルコールの海外輸出促進のためでしょうか・・・?
というのも、フランス人にこの日を聞いても、知らない人がほとんど。盛大に祝うボジョレーヌーボーと違って、バーやホテルでイベントがあると言うわけでもなく、アペリティフの日と言っても、フランス人には浸透していないようです。
または、わざわざアペリティフの日を祝わなくても、アペリティフ自体が既に生活に浸透しているので必要ないのかも知れませんが。
フランスでは、お昼にちょっとレストランに入ったりすると、サングリア(赤ワインをジュースなどで割って、一口大のレモンやリンゴなどを加えた飲み物)などのアペリティフがサービスで出てくるところもあります。
ちなみにワイン、食前酒などフランスのスーパーでは、安いもので一本1.5ユーロ(約220円)くらいからおいてあるので、気軽に飲めるのかも知れません。
Wikipediaによると、「食前酒(しょくぜんしゅ)とは、食事の前に飲む酒のこと。フランス語からアペリティフともいう。19世紀頃にフランスから始まったもので、食欲を増進させたり、出席者の会話を弾ませるきっかけに飲むものをいう。」
ということです。確かに、フランス料理のコースを全て食べようとすると、かなり空腹の状態にする必要があります。
食前酒とは違いますが、「出席者の会話を弾ませる」と言う点では、日本で言う「まずはビールで乾杯」というところでしょうか。(HISパリ支店 NI)