フランスではパリ郊外のことを、バンリューと言います。
パリに比べると、物価も安く、パリからそんなに離れていないため、パリへ通勤する人のベットタウンにもなっています。
日本では、先日のパリ郊外の暴動などで、郊外は危険!
というようなイメージを持った人も多いと思います。確かに危険な場所もありますが、比較的安全なところもあります。
今回はそんなパリ郊外の街の1つ、ムーランMELUNをご紹介。
パリGare de Lyon駅より、RER D線で、急行だと約25分、各駅停車だと約1時間20分でMELUNに到着します。
Gare de Lyon の駅に来ました。
地上階に長距離用の電車、地下にRERが走っています。1時間に約2~3本走っていて、どちらでも行けます。(駅のインフォメーションで確認してください。)
地下のRERの方が本数が多いでが、長距離用のホームから発車する電車に乗ると、郊外に行くだけなのに、遠くに旅行するような気分になれます。。。
今回は1時間20分程かかる各駅停車で出発。
Gare de Lyonを出て20分程すると緑が多くなってきました。 遠くに小さな街がいくつも見えては、過ぎていきます。
パリ郊外の街の屋根というのは、パリがグレイなのに比べて赤やオレンジ色でカラフルです。
この各駅停車のルートは、セーヌ川沿いにずっと下って行く(上流なので、正確には上るですが・・・)ので、進行方向右手にずっとセーヌ川と流域を見ることが出来ます。
パリの、お世辞にもキレイとは言えないセーヌ川の水とは違って、上流域のセーヌ川は自然の中にあってとてもキレイです。
ようやくムーランに到着。 駅近辺はバスターミナルぐらいしかなく、特にこれといった所もない普通の駅です。 駅から出て、徒歩で街の中心地、旧市街へ向かいます。
街の旧市街へ行くにはセーヌ川を2回渡ります。 川沿いにはフランスらしい古い家々が並んでいます。
古い教会やお城もいくつか通り過ぎます。 セーヌ川流域では、人々が散歩をしたり、釣りをしたり、ピクニックをしたりしています。
あちらこちらに花も飾られています。 2つ目の川を渡ると、もう旧市街です。徒歩で大体15分~20分くらいでしょうか。
旧市街の路地でとても雰囲気の良さそうなレストランを発見。 パリではなかなかこんなに良い環境の(車や人でいっぱいでない)テラス席は見つけるのは難しいです。
その奥には小さな噴水と、小さな広場。 周りにはカフェやレストランがあります。
そのまた奥には、この街の教会へ繋がっています。教会の近辺にはショッピング通りになっています。
旧市街から少し出て、歩いていくと、
時計塔があり、隣に画家のセザンヌが住んでいた、というアパートがありました。
再び旧市街へ戻ってきました。公園のテラスでは遅い昼食を食べながら、午後の光を浴びながら、日曜日をゆっくり過ごす人たちがちらほら見えます。
そんな人々に混じって、サラダ屋さん「LE BREAK」で、テラス席を確保し、ランチにしました。
前菜 + メイン + デザート で 14ユーロ。
(約2240円。日本円に換算すると、高いですが、パリのランチメニューとしては格安な方です!)
前菜は、「これはメイン!?」 と思うくらい ボリューム満点!
サラダに鴨肉、それに熱々のバゲットの上に羊のチーズがのったものが添えられています。
もう一人の前菜は、サラダと、パイ生地の中に海老やホタテ、白身魚のソテーが入ったもの。パイ生地の中いっぱいにバターソースが溢れています。前菜を食べただけでかなり満腹&満足。
メインには、仔牛のステーキと、もう一人は鴨の胸肉のロースト。
前菜でかなりお腹が膨れてしまったため、メインが食べられるか心配していましたが、そんな心配も無用、日本人にも調度良いボリュームのメイン料理の量で、再びサラダも添えられていたため、肉料理でもさっぱり頂けました。
そして最後にデザート。 シンプルですが、こちらも甘すぎない、さっぱりとしたアイスにフルーツが添えられたもの。
フランス料理のメニューで無理をせず、前菜、メイン、デザートまで完食することは難しいですが、こちらはお肉と野菜の量がバランスよく、最後までおいしく頂けました。
お腹がいっぱいになったところで、再び散策です。
ムーランから少し離れ、セーヌ川沿いに歩いてみます。少し歩くと、大きな家が増えてきます。(ちなみにこちらはゲストハウスのようです。)
ムーランのセーヌ川域はとてもゆったりしています(この時期は蚊も多いですが・・・)。 パリでは日曜日に、ほとんどのお店が閉まってしまうため、たまには郊外に出てゆっくりランチ&街の散策 というのはいかがでしょう?
ムーランは、フォンテンヌブロー(同じRER D線で行けます)やバルビゾンにも近く、この近辺にも魅力ある街がいっぱいありそうです。(HIS パリ支店 NI)