10月12日(土)は、モンマルトルの葡萄収穫祭でした。
フランス語では、FETE DES VENDAGES (フェット デ ヴォンダージ)と言うようです。
モンマルトル最寄り駅のAnversで下車して地上に出ると、
既に駅周辺から大変な混みようです。
モンマルトル周辺は、アフリカ系移民が多いこともあり、
洋服や生地、電化製品など格安商品があることでも有名です。
ちょうど収穫祭と合わせたのか、付近の洋服屋などは
セールを行っていて、物凄い人でした。
生地屋さんが多いのも特徴の一つです。
種類も豊富らしく、職業で生地を扱う人などが、よく来るそうです。
モンマルトルの丘の前に着きました。
モンマルトルの坂をあがって行きます。
メリーゴーランドの前の広場には、物売り(特にブレスレットの)がたくさん待ち構えています。
いらない場合はしっかりと「NON、MERCI ノン メルシー」と言いましょう!
失礼かなぁ ・・・ と遠慮がちに悩んでいると、
知らない間に手首にブレスレットを巻かれ、
そのまま買う羽目になったり、なんてこともあります。
階段を半分ほど上ると、パリの街が見張らせます。
パリの街というのは、それぞれの屋根の形を見るのが楽しいなぁ ・・・
と、モンマルトルに来るたびにつくづく思います。
お日様も出てきました。
上の方からギターの音と歌声が聞こえてきました。
サクレクール寺院の前の階段で誰か演奏しているようです。
オーディエンスもシンガーに合わせて、歌っています。
「Everything’s gonna be alright ~ ♪」と、
歌声はモンマルトルの丘いっぱいに響いています。
歌っているのはアメリカ人のようです。
パリの景色を人々はいつまでもじっと見ています。
そして今回の目的、葡萄収穫祭。
サクレクール寺院周辺にはさまざまな屋台がお店を出しています。
フランス各地より、地域の特産品を揃えたお店が
連なっています。
そしてもちろんワインの試飲も。
これを目当てにやってくる人たちもいるようです。
ワインと一緒に、簡単なつまみ(もちろんチーズ)も出しています。
ワインを飲みながら、マダム達が話しているのは ・・・
「この料理は ~で、 そこでワインをグラス一杯入れるの、そして ~ 」
と専ら料理の話題。
各地域のスペシャリティーの作り方を聞いたり、
プチ料理自慢をし合ったり。。
一方ムッシュー達は、匂いをかぎながら、
「う~ん、今年のワインは ~ 」
とワインの評価やワインのプチうんちくを語っています。
パリにいて、フランス人の無愛想な接客を受けると、
ついついフランス人は無口なのか ・・・ と思いがちですが、
本当はおしゃべり好きなんです。
建物の隅でひっそり音楽を奏でる老人。
こちらエレキギターなのです。渋いです!
音楽をしたい人が、自由に演奏できるようです。
とそこに一台の派手な車が。
フェットというとやっぱり付き物は音楽。
ギターを車の両側に、そして葡萄をデコレーションした車が
通り過ぎていきます。
ここで各地のスペシャリティーを少し御紹介。
これだけ大きいカタツムリの置物がディスプレイされていると、
なんとなく食欲を無くす気がしないでもないですが・・・
おなじみエスカルゴ↓
こちらは一見スープと思いや、タルティフレット(Tartiflette)という、
CLUSAZ(アルプスの隣)地域のジャガイモ、チーズ、ラードン
などが入ったグラタンです。
こちらもブルターニュ名物、生牡蠣。
オイスターバーです。
こちらは Vin Chaud(ヴァンショー) つまり温かいワインです。
寒い冬には熱々の赤ワインは温まります。
サクレクールをぐるーっと回って裏側に出ます。
ここからはカフェやお土産屋さん、レストランなどが連なっています。
しかし一本道を入ると、今までの喧騒がうそのように、
ひっそりとした小さな街の顔が現れます。
モンマルトルのすぐ周辺は普通の住宅街になっています。
モンマルトルの丘を今度は下っていくと、葡萄畑にたどり着きました。
パリに唯一残るこの葡萄畑は非常に小さなものですが、
隠れるように、ひっそりと残っています。
その姿はなんだか情緒があって、
全てがゴージャスな街、パリで、初めて少しわびさびを感じました。
残念ながら葡萄の収穫は終了していましたが・・・
次回は再びモンマルトルから。
パリには、四季のはっきりした日本に比べると、
余り秋が無いように感じますが、(フランス人に言うと反論されますが・・・)
そんなパリで小さな秋を発見したので、次回お届けします。
(HISパリ支店 NI)
※ご注意
モンマルトルの丘及び付近では、スリなどが多発しております。
くれぐれもお手持ちの荷物や、財布を出し入れした後は、
ご注意下さい。
また、夜は余り治安が良くありませんので、一人では
行かないようご注意下さい。
-
投稿: his-paris -2007年12月12日 (水) 10時22分
■HISをご利用いただいてありがとうございます。
モンマルトルは映画アメリでも出ていましたが、パリの中でも最も人気のある場所の一つです。丘の上から見るパリの街もとてもキレイで好きです。モンマルトル葡萄収穫祭、お楽しみ頂けたようでとてもうれしいです。1年に1回きりの行事なので、その日に調度パリに居合わせる、というのもなかなかあることでは無いですし。フランス地方料理の特産品タルティフレット、ジャガイモとベーコン、チーズ、生クリームで作れるようなので、是非試してみてはいかがですか? -
投稿: kanon -2007年12月11日 (火) 23時30分
■とても楽しかったです
10月にHISさんに手配していただいて、パリ・モンサンミッシェルを旅行してきました。丁度旅行の期間に、記事になっていたモンマルトルの収穫祭が開催されていると判り、日本に帰国する前日に行きました。お天気にも恵まれて、沢山の人々にもみくちゃになりながらも、美味しいワインと屋台の料理、あちらこちらから流れる音楽を楽しみ、今回の旅行一番の素敵な思い出となりました。じゃが芋とチーズのお料理は、タルティフレットというんですね!!。とても美味しかったです!