まだまだ夏は遠いですが、
皆さん、バカンスのご予定はもうお決まりですか?
フランス人に、毎年過ごすバカンス地を聞くと、
意外に多いのが南ブルターニュ。
その理由はと聞くと・・・
人の手が入っていない自然が残っている、
海の幸がおいしい、
混雑していなく、静かに過ごせる、
などなどがあるようです。
もちろんプロヴァンスやコートダジュールなどの南仏は、
外国人には大人気ですが、観光地化されすぎているため、
毎年一家でどこかにゆっくり・・・となると、
南ブルターニュが断然人気のようです。
そこでバカンス時期に皆が南下する中、
良い場所を知っているフランス人は北上しているということです。
そこで大自然が手付かずに残っている南ブルターニュをご紹介。
今回は、前回 2006/10/12 に記載したブログ
「ブルターニュの島で一休み」をもう少し詳細にご紹介いたします。
(※こちらのブログの内容の旅行期間は2006年6月になります。
情報なども2006年6月時点のものになりますので、ご了承下さい。)
南ブルターニュ、モルビアン湾に浮かぶ小さな島、
ile de Groix
(イル・ド・ゴア)ゴア島TGVにてパリモンパルナス駅よりTGVでナントまたはレンヌで
TERに乗り換え、ロレアン(Lorlent)という駅で下車します。
ロレアンは戦時中に建物の殆どが壊れてしまった
ということで、フランスの中でも新しい建物が
多い街です。
ロレアンの駅から徒歩で港に出ます。
港からは、イル・ド・ゴア行きの定期船が出ています。
早速チケットを購入します。
乗車時間まで時間があったので、ロレアン市内へ戻り、
ブルターニュ名物クレープを食べに行きました。
街の人においしいガレット屋さんを聞いて、
行ってみました。
そのオススメで行ったお店は、
「今までパリで食べていたものは何だったのだ・・・」
と思うくらいにおいしいガレット。
メニューも30種類程あり、ガレットは香ばしく、具との相性も
ばっちりです。
そして更にうれしいのがその値段。
このガレット一皿5ユーロ~9ユーロぐらいなのです。
時間になったので、再び港へ戻っていよいよ船に乗ります。
船に乗ると、天気が良いので外の席をゲット。
風はちょっと強くまだ冷たいですが、からっと晴れていて
とても気持ちが良いです。
ロレアンの街がだんだんと離れていきます。
40分ほど船に揺られると、
小さな島が前方に見えてきました。
島の港に到着します。
島の入口は、カラフルなカフェやホテル、
お土産やさんや島のインフォメーションセンター、
自転車サイクルなどが集まっています。
船から降りて、島に上陸します。
バカンスをしに来た人々が大勢います。
こちらが私達が乗ってきた船です。意外と大きいです。
港の周りを歩いてみます。
こんなに晴天なのに、カフェのテラスには人が殆どいません。
これがパリだったら道路のすぐ側のテラスまで人がいっぱい
で、車の排気ガスのすぐ隣で人々がカフェを飲んでいるのですが。。。
一軒のカフェに入って、カフェクレームとクロワッサンを食べます。
目の前には港が広がっています。
人々もTシャツにスニーカーととても気楽な格好をしています。
お茶を飲むと、街の中心へ行ってみます。
港の隅っこから中心へ行く近道がありました。
近道の階段↓
階段を上ると港が一望できます。
港の裏側は小さなビーチになっています。
水が驚くほど透明です。
まだ水は少々冷たいですが、泳いでいる人もいます。
街の中心に来ました。
こちらにも小さなカフェやレストランが並んでいます。
このイル・ド・ゴアには、小さな村が2つあるようです。
ここがそのうちの一つ。一番大きい村です。
村の教会。
カフェでくつろぐ人たち。
カラフルな家々は南の島へ来たような感覚にさせられます。
ブルターニュというと、もっと暗くて雨がおおく、風が強く、灰色の
イメージがありましたが・・・
青空と白い壁と緑のツタがとても鮮やか!
教会の隣には村役場があります。
ちょうどこの小さな村役場で結婚式があったようで、
新婦と新郎(どちらも40歳くらい?どちらも再婚とのことでした。さすがフランス)
が幸せそうに村のみんなに祝福されていました。
村役場の前の広場↓
この村の中心の広場にある自転車レンタルで自転車を借り、
サンドイッチを購入(なんとサンドイッチが2ユーロ!)
まず島の反対側、もうひとつの村に行ってみました。
島は平坦な道が多いので、(もちろん坂もあります)
初夏の自然の中のサイクリングはとても気持ちが良いです。
真黄色の菜の花畑の中を自転車で駆け抜けます。
数時間自転車をこぐと、もう一つの小さな村に着きます。
この村は、本当に昔の村らしく、現在は機能していないようです。
ちょっとゴーストタウンのようでした。
古い教会がポツリと立っています。
村を過ぎて海岸沿いをずっと走っていきます。
ラズベリーの実が島中の至る所になっていて、
喉が渇いたら野生のラズベリーを取って食べます。
とても甘くて一つ食べると病みつきになります。
しばらく走ると、島で一番大きいビーチに着きました。
ビーチの砂が驚くほど真っ白です。
人は殆どいません。
森の手前に自転車を駐車し、ビーチまで歩いて下っていきます。
ちなみにビーチといってもトイレも売店も何もありませんのでご注意を。
ビーチまで降りてきました。
ヨットやジェットスキーを楽しむ人や、
日光浴をする人達がちらほらいます。
私達も冷たい水に負けずに水につかってみました。
しばらくビーチで太陽の光を浴びながら
昼寝をしていたら、サイクリングの疲労が
かなり出てきたので、そろそろ戻ることにしました。
と、そこでハプニングが・・・
なんと自転車の鍵をこの広大なビーチのどこかに
落としてしまったのです・・・
しかも海に入ったり出たり、砂浜も広範囲に場所を移動して
動いてしまいました。
半泣きになりながら、 砂漠のように広大(に私には見える)
白い砂浜の中を、ひたすら小さな鍵を探して移動しました。
先ほどまで「真っ白でキレイ!」
などと言っていたビーチの砂も、
今は眩しいだけの、鍵探しを邪魔する要因にしか思えません。。。
白い砂が疲労を倍増させます。
2時間ほど砂浜を捜し歩きましたが、
さすがにこの砂浜の広さを考えて諦め、
自転車屋さんに電話をして事情を伝えました。
幸い、鍵代18ユーロだけで済み、自転車は
自転車屋さんが運んでくれました。
(実は数年前にも一度この島を訪れてレンタルサイクリングを
したのですが、その際も同じビーチで自転車を駐輪している
間に、タイヤがパンクして村までの道のりを約3時間、自転車
を引いて歩きました。
どうもこの島では自転車との相性が悪いようです。。。)
とりあえず何とか最初の村の中心に戻ってきました。
そろそろお腹も空き始めた頃、
イル・ド・ゴアに毎夏バカンスに来て、
1ヶ月過ごしているという家族に会いました。
その家族にオススメのレストランが無いか聞いたところ、
庭に大きな木が立っているお店
がオススメだと教えてくれました。
大きな木・・大きな木・・・と探していたところ、ありました!
一目で分かりました!庭に大きな木のレストラン。
ここでは海の幸のプレートを頼みました。
2人分で約50ユーロ。
決して安くはありませんが、とても新鮮!そして
そのボリュームといったら、パリで出てくる3倍はありそうです。
サイクリングや海で泳いで空腹だった私達は、すぐに完食。
そろそろ夜の8時ぐらいですが、
6月は最も日が長いため、まだ昼間のようです。
再び港に戻り、今晩泊まるホテルへ行きました。
先ほど上ってきた階段のすぐ隣のホテル
HOTEL DE LA JETEE ホテル・ド・ラ・ジュテ
というところに泊まりました。
かわいらしいピンクの家の小さなプチホテルです。
全部でたったの8部屋、全て海に面しているそうです。
私達の部屋も小さいですが、
海の青と白色でカラーコーディネイトされた感じの良い部屋です。天窓からは手付かずの自然の海が一望できます。
この部屋、テレビはありませんが、海や空の色を見ながら、波や風の音を聞きながら
眠りに付くのはそれ以上の贅沢です。
夜の22時。
ようやく日が暮れだしてきました。
ホテル外隣の階段から再び海の一望できる丘へ
あがると、ちょうど空はオレンジに染まり、夕陽が沈むところでした。
真っ青だった海も夕陽が反射してピンク色に輝いています。
イル・ド・ゴアの夕焼けはとてもキレイでした。
※こちらのブログは、2006/10/12 に記載したブログ
ブルターニュの島で一休みの追記詳細になります。
ご了承下さい。
(HISパリ支店 NI)インフォメーション
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イル・ド・ゴア ile de Groix
http://www.tourisme.fr/tourist-office/ile-de-groix.htm
行き方
パリモンパルナス駅→TGVでナント又はレンヌ
ナント又はレンヌ→TERでロレアン
ロレアンから船で約40分
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