Château de Vaux le Vicomte
の続きです。
今回は、
Soirées aux Chandelles
キャンドルの夕べ
です。
夏季限定、土曜の夕方に行われるイベントです。
今回はせっかくなので、庭園にあるレストランLes Charmilles を予約してみました。
テーブルからは、ヴォルヴィコント城と庭園が一度に見渡せて、絶好のロケーション↓
かなり奮発して、
前菜+メイン+デザート+コーヒー = 32ユーロ のメニューを注文しました。
他にもワインやシャンパン付きのコースもあります。(38ユーロ~)
飲み物にお金をかけたく無い私たちは、いつも通り水道水(カラフド)を・・・と思いましたが、今回はこのシチュエーションに合わせて、アルコール度の少ないシードル(1本7ユーロ)を頼みました。
(料金等は2009年6月時点の情報です。)
こちらが私たちが頂いたメニューの内容でした。
(メニューの内容はレストランの都合に寄って予告無く変りますのでご了承下さい。)
こちらは前菜の海老とホタテのソテー。
友人の前菜のフォアグラ。
メインのサーモンのグリル。
友人のメイン、仔牛。
メインを食べ終わってしまいましたが外はまだ明るく、さすがに6月の日差しは長いと痛感しました。
レストランは19時と21時のどちらかで予約が取れるのですが、21時だと最終電車に間に合わないかな、と思い、19時にしたのでした。(ところが結局終電逃してしましました。。。)
しかしながら、空はなかなか暗くならず、キャンドルは付いているのですが、食べている間は昼間のような明るさでした。
そしてここでまたまたフランスらしいハプニング!
突然、キッチンの辺りから、シェフらしき人が怒った様子で出てきて、白いユニフォームを脱ぎ捨てて、帰ってしまったのです。
そしてそれを見たウェイトレスが急いでシェフらしき人を追いかけていきました。
なにか問題でもあったのでしょうか・・・?
フランス人はよく感情を表に出すのは有名ですが、仕事でも同じようです。
朝のバスの運転手さんと言い、今日は機嫌の悪いフランス人によく遭遇する日だなぁ、、、と思いました。
以前友人から聞いた話ですが、朝のメトロで運転手さんが何かに腹をたて、運転を放棄して帰ってしまったという話を聞いたことがあります。
結局メトロの乗客はそのままメトロに残されてしまい、代わりの運転手が来るまで待っていたようです。
もちろんこのようなことが頻繁にあるわけではないですが。
話は戻って、怒って帰ってしまったシェフはどうなったかと、気になっていたところ、レストランの責任者らしき人が説得したようで、一緒に戻ってきました。
再びユニフォームを着てキッチンへ向かったようです。
怒ってもすぐ機嫌が直る、というのが良いところ、と言えば良いところです。
そんなフランスのキッチン事情(?)をテレビドラマのように眺めていると、ようやくデザートが運ばれてきました。
さっぱりとしたイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーのデザート。
こちらはパイナップルのデザート。
さっぱりしていて、パイナップルとレーズンペイストのようなものがミルフィーユになっていました。
このデザートは予想していなかった味で、とてもおいしかったです。
食事が終了してしまいましたが、まだ日は昇っています。
テーブルにもキャンドルが置かれているのですが、このキャンドルがテーブルのどこに配置しても私の方に煙がきてしまい、煙で目が痛かったのがちょっと気になりました。
キャンドルディナーにはなりませんでしたが、夏の夕方にテラスで食べる食事はそれだけで気持ちが良いです。
メニュー自体は、それ程特別なものでは無いので、食事の内容を楽しみたい方は通常のレストランへ行った方が良いと思いますが、場所代を考えれば、32ユーロは妥当かなと思いました。
こちらが私たちが頂いたレストランLes Charmilles 。
ちなみに他に、セルフサービスのl'Ecureuilというセルフレストランも入口入ってすぐのところにあります。
(※Les Charmillesはキャンドルの夕べの日のみオープンしています。)
ようやく日が沈んできました。
庭園にある数ある噴水の水に鏡のように反射して、一番キレイな時間帯でした。
もう少し暗くなるまで庭園内を散歩します。
夜の9時半頃。
ようやく庭園内に灯された蝋燭が、少しずつ見えるようになってきました。
城内および庭園に2000本以上の蝋燭が灯されています。
このヴォルヴィコント城、
昼間もとってもキレイなお城でしたが、夜の蝋燭に灯されると、城と庭園も昼間とは違った趣で別のお城のようです。
一度に2度楽しめます。
22時になると、いよいよ暗さが増してきて、キャンドルが輝いて見えます。
お城も20H~23Hまで見学できるので、もう一度キャンドルで装飾された城内を見ようと思ったのですが、城内に入ると見学者で溢れていて、昼間のように見学が出来ませんでした。
昼間よりも夜の方が混雑しているようでした。
お城から庭を見渡すと・・・
家族連れやカップルなどなど・・・思い思いに庭園に腰をかけ、蝋燭の灯かりを見つめています。
なんだかとっても幻想的な夜でした。
私たちが食事をしたレストランの隣にはバーがあり、椅子に腰掛けてお酒やコーヒーを飲みながらキャンドルナイトを楽しむことも出来るようです。
ヴォルヴィコント城での1日にとても満足しました。
フランスの6月は夜10時過ぎまで明るく、暗くなる11時近くまで待っていたところ、MELUN駅へ帰るまでの交通手段がなかなか見つからず、完全に最終電車に乗り遅れてしまったので、仕方が無くMELUNのホテルに泊まりました。(城からMELUN駅までのシャトーバスの最終は、22H15、7月8月のキャンドルナイトのある土曜のみ運行しています。)
見つかったホテルは、1泊80ユーロ・・・、結局タクシー代を節約するより、かなり高く付いてしまい、次回はもっとちゃんと計画を立てて旅行しようと思ったのでした。
ちなみに電車とバスで行くのが面倒な方には、
マイバス社より、
ヴォールヴィコント城キャンドルの夕べ
お一人様160ユーロ (19H30-24H00)
(食前酒+食事+ワイン+コーヒー付)
というオプショナルツアーが、7月、8月の土曜日に催行されています。
交通の便が悪いヴォルヴィコント城でも、バスツアーなら電車に乗り遅れる心配も無く安心です。
※個人で行く方でMELUN駅からタクシーをご利用される場合は、帰りのタクシーも予約しておいた方が良いと思います。
(HISパリ支店 NI)
インフォメーション
Château de Vaux le Vicomte
http://www.vaux-le-vicomte.com/
Tel : 01.64.14.41.90
行き方
パリ・リヨン駅からRERまたはTERでMELUN駅下車。
MELUN駅からタクシーで約15-20分、またはシャトーバス(1日約4本、キャンドルナイトのある7月、8月は1日6本)で約20分。
ヴォルヴィコント城オープン時間
2009/3/14~2009/11/8 (※7月と8月以外の毎週水曜日を除く。) 10H00~18H00
★Visites aux Chandelles キャンドルビジット
→ 5月~10月の土曜の夜(天気が良い日だけになります。)
キャンドルナイトの日も20H00-23H00まで城内見学可能です。5/2-10/10まで(9/12を除く)
★噴水が出ている時間
→ 2009/3/15~2009/10/31の毎月第2土曜日と、最終土曜日の15時~18時
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投稿: アッキー -2009年6月20日 (土) 00時10分
■夜長のパリはキャンドルが似合いますね♪
ステキなキャンドルナイトのブログをありがとうございます(__) 早速私のブログで紹介させていただきました。きっと、憧れの方が多いParisゆえ、ブログを読んだ方は感銘されるでしょう。ぜひ、今後も皆さんにステキなParisをご紹介ください☆ -
投稿: KUMI -2009年6月19日 (金) 16時36分
■はじめまして★
このブログ、読んでて楽しいです♪私も去年までヨーロッパ数か国に出張で行ってたのでフランス人の気質の話凄く共感出来ました~。乗り物のトラブルもヨーロッパは本当に多いですよね(^。^;)日本じゃ有り得ない体験いっぱいしました。プライベートでは一度しか行った事なく、観光らしい観光をした事がないので綺麗な写真がたくさん見れて、凄く行きたくなりました!次にフランスに行ったらヴォルヴィコント城に絶対行きたいと思いました♪ -
投稿: 美登里 -2009年6月19日 (金) 14時31分
■素晴らしい
今晩NIさんのハプニング続々……に不思議に一緒にフランスへ行ってしまったかの様な気分になるレポート有難うございました!庭園の素敵なお城に思わず拡大画面にして気勢をあげています(笑)フランス旅行は冬より今からの方がいいのでしょうかコート、ブーツ無いほうが身軽なのかも…でしょうか私の予定はモンサンミッシェルとワインやウーブ・クリコのシャンパンを楽しみたいと思っていますそして時間が残ればベルサイユなど見学…って考えています夏なら来年度になっちゃいます二度は行きたいフランス旅行頑張りますNIさんの的確な情報でだんだん計画がまとまりますこれからも沢山アドバイス素敵なレポをお願いします。先日日本銀座で購入したシャンパン『ウ~ブ・クリコ』やマカロン美味しかったですが…フランスだと風情とお洒落がついて来るんでしょうか~ですね計画をしっかりたて思い出深い旅行にしたいです自分は【ぼ~っと】しているので(汗)アドバイス宜しくお願いします。