2013.03.20
2012年12月12日にオープンしたばかりのルーヴル美術館の分館、ルーヴル・ランス(Louvre-Lens)に行ってきました
このルーヴル・ランス、オープン最初の1年間は
駅からのシャトルバス、入場料、オーディオガイドがなんと無料なのです
フランスには、シャンパーニュ地方のReims(ランス)という世界遺産名所の場所がありますが、こちらはLens(ランス)。
ベルギーの国境に近い小さな町で、かつては炭鉱の町として栄えていました。
ランス駅左手に進み、1時間に2~3本出ているシャトルバスに乗車し、約5分。
ルーヴル・ランスに到着
建築デザインは日本人の建築家チーム、SANAA(サナア)によるもの。
これまでにディオール表参道店や、金沢21世紀美術館、アートの島として知られる直島の駅舎等を設計しています。
フランスにはあまり大規模な近代建築が無いので、ここがフランスで無いような、なんとも不思議な感覚に陥ります。
美術館からは炭鉱のぼた山が見えます。
オープンから最初の1年は入場無料ですが、
まず受付で入場用のチケットをもらう必要があります。
オーディオガイド(仏語・英語のみ)も無料で借りられます。
Gratuit(グラテュイ)、フランス語で無料と記載があるチケットを渡されます。
沢山の来場客で賑わっていました。
この美術館の面白い点は、文明・文化を超えた様々な作品が製作年順に一同に展示されているところ。
紀元前3500年の作品から1850年までの作品が順番に並び、美術史を辿るように作品鑑賞することができます。
また、"Coulisses du musée"(美術館の舞台裏)と名のついた地下の収蔵庫エリアを公開しているところも面白いです。
棚に保管してある作品はまだまだ少ないですが、裏側を見るのはわくわくします
オーディオガイドはタッチパネル式端末
館内マップ兼、作品情報兼、オーディオガイドになっています。
人ごみを掻き分けて作品のキャプションを見ずとも、端末上で情報を見ることができたり、館内マップが3Dだったりと、とっても今時な感じなのです
パリのルーヴル美術館から移設され、この美術館一番の目玉作品となっている、ドラクロアの『民衆を導く自由の女神』
最近、この絵に落書きをするといういたずらが起こったため、
今展示されているのはレプリカの作品。
パリで見ていたより絵が遠くになりました・・・
アルチンボルドの連作「四季」。
「春」と「夏」の作品は、現在ランスで展示中です。
この日は残念ながら企画展がやっていなかったので、常設展の見学とショップを見たり、カフェで休憩して約2時間ほどの滞在でした。
ルーヴル美術館未公開の面白い作品や奇妙な作品など、子供でも楽しめます
Louvre-Lens
パリ北駅からTGVで片道1時間10分、
Lens駅前のシャトルバスは1時間に2~3本。バスで約5分。
http://www.louvrelens.fr/home
(ま)