グルメ 2008.08.29
近所の日系スーパーでぶらぶらしていたところ、沖縄特産品コーナーの脇で怪しいビン入りのコーラを発見、メキシコ産であることを確認すると同時に即座にショッピング・カートにぶち込んだのでした。そう、私はメキシコ産コカ・コーラの大ファンなのです。

メキシコ製コカ・コーラ
【メキシコ産コカ・コーラ!ゲット!!】

あれは2004年、初めてサンディエゴを訪れた際に楽しみにしていたのがメキシコ産コカ・コーラ。「世界一おいしい」と噂されるだけあって、絶対飲んでみたいと思っていましたが、小さなモールの中のうらぶれたメキシカン・レストランで発見、その素晴らしい味を体験することができました。

あの甘さはサトウキビの甘さ。かつてジャマイカに行った際、モンテゴベイの屋台で買ったあのサトウキビ(目の前でバッサバッサとさばいてもらった)の深~~い甘さそのもの。非常にアディクティブで禁断の味です。

メキシコ製コカ・コーラ
【ちゃんと HECHO EN MEXICO (Made in Mexico) の表示あり】

コカ・コーラの原液(フォーミュラと呼ばれています)は、ジョージア州アトランタにあるコカ・コーラ本社が厳しく品質管理を行っているので、全世界共通の味なのだそうです。ただし、甘味料に関しては、各国各地域にあるボトリング会社の判断に委ねられており、米国はとうもろこしを原料にしたフルクトース・コーンシロップ(以下HFCS)、メキシコではサトウキビを原料とする砂糖が使われているそうで、この違いがメキシコ産コカ・コーラのうまさの大きな一因となっています。

もともとアメリカ産のコカ・コーラも甘味料として砂糖が使われていたそうですが、価格が安いのと、賞味期限を長くすることができるということで、70年代頃からHFCSに切り替わっていったのだそうです。なるほど。

ということで、早速アメリカ産のコカ・コーラーと飲みくらべてみました。

メキシコ製コカ・コーラ
【左:米国産 / 右:メキシコ産】

冷やしてしまうと甘味が薄れてしまうので、常温で飲むのが通の飲み方(かどうかは知りません)。まずアメリカ産をゴクリ、次に期待のメキシコ産をゴクリ、、、あれ?なんだか甘みが薄いぞ??アメリカ産もメキシコ産も味がかわらん!?ん???何かがおかしい!

メキシコ製コカ・コーラ
【米国対メキシコ、直径比較】

いろいろ調べて見ると、米国・メキシコ間での米国産のHFCS、メキシコ産の砂糖の貿易が2008年1月に完全に自由化されたことに伴い、今まではメキシコ政府による輸入制限で歯止めのかかっていた米国産HFCSがメキシコ側に大きく流れ込むようになったのだそうです。これによってメキシコ全土で14あるボトリング会社の中でも砂糖の使用を止めHFCSを甘味料として使うところが現れたそうで、その製品が米国にも流れ込みはじめているようです。今回購入した物がまさにそれだと思います。やられたー。

噂では、メキシコ産コカ・コーラも、甘味料として純粋な砂糖だけを使ったもの、砂糖とHFCSをブレンドしたもの、HFCSだけを使ったものがあるようで、どうやらメキシコ産ということだけはコカ・コーラの中身までは判断できないご時世になってしまっているようです。やれやれ。

メキシコ製コカ・コーラ
【コカ・コーラ名物?最初から入っている量が違うのはお国柄次第??】

これにめげず、引き続き真のメキシコ産コカ・コーラを探し続けると心に誓った今日この頃、、、。

by rant

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