ロサンゼルスのレストラン、ホテルなど観光情報を紹介 ロサンゼルス観光ブログ

８月某日、ビバリーヒルズの市庁舎で大きな会合が開かれました。

これはビバリーヒルズの住人が,ビバリーヒルズ市に対しクレーム上げたことにより実現した会議です。

実際にビバリーヒルズは、有名人が住んでいた家が数多くありますが、

今現在は全く別の人が住んでいます。

その内容は、以前からビバリーヒルズの住民がずっと市にクレームを

上げ続けていた「観光車両規制」に起因します。

《内容》

一部の現地旅行会社がビバリーヒルズ内を観光する際に、車を豪邸前に

車を止め、無断写真撮影・雑音・ごみを散らかすなど、そこに住んでいる

住民の生活を尊重せずに、観光主体になっている現実をを市が配慮した

形になります。

一方、現地旅行会社からの目線では、「ビバリヒルズ」は主要な観光地。

そこを観光できなくなることは旅行産業にとっては大ダメージとなります。

もちろんＨ.Ｉ.Ｓ.ではその辺はしっかりと配慮していますが、車両の駐車

場所などの規制が入るのはなんとも受け入れ難い現実です。

その理由としてロサンゼルスは広大なエリアの中にたくさんの観光

スポットが点在し、それらを効率よく見て回るには、車両の駐車場所は

非常に重要になります。

観光場所を車窓から見るだけと、実際に降りて歩いてみるのでは、

全くイメージや感想が異なるからです。

観光業とは「その土地の文化・人々を尊重しながら行うもの」である以上、

住民がそれを快く思ってなければ、観光産業は成り立ちません。

「それは住民あっての市」だからです。

ここはビバリーヒルズの警察署。

映画、エディーマーフィー主演の「ビバリヒルズ・コップ」の舞台となった場所。

もちろん撮影場所は違いますが、堂々とした雰囲気です。

今日は、警察ではなくシティーホールで開かれた市議会の会議に参加し、

我々Ｈ.Ｉ.Ｓ.は日本から観光に来たお客様のために、ちゃんとビバリーヒルズを

案内できるよう、しっかりとしたルールを設けることを主張をするためにきました。

通常はシティーホール内は目的がなければ入れませんが、図書館が併設

されています。とても高級感が漂う、静かで落ち着いた雰囲気です。

さぁ、ついに議会が始まりました。
まるで裁判所のようです。

ここでは、中央にいる議長を中心に話を進めていきますが、議長の左右に

いる委員会が鋭い質問をしていきます。

さらに事前に各旅行会社、住民と話をしている今回の主役、車両交通の

管理している部署の方々が状況を的確に分かり易く説明していきます。

↓傍聴しているのは現地の旅行会社の社長さんや役員、マネージャーの方達。

皆さんかなり真剣です。なぜならここで全てが決まってしまうからです。

スクリーンには実際の状況、提案などが映し出されます。

中央に机と席があります。

ここでは関係者が自らの主張・意見を３分で述べることができます。

専用の緑の用紙に会社名と話したい内容を記入し、議長に提出します。

実際に、この日はH.I.S.も含め、現地の４つの旅行会社がアピールしました。

まるで映画のような雰囲気の中、緊張感だけが漂っています。

こういった市議会に参加することは世界でも稀です。

旅行会社の使命として、観光客の皆様が安心して観光できるように、国、市、

と提携し、法律の下に観光客を安全に受け入れるように努めています。

現地の旅行会社では、こういった市の取り決めにも積極的に参加し、

日本の旅行会社を代表して意見を述べることもあります。

観光業とは楽しいイメージがつきますが、実際にはこういった裏側の仕事も

結構あるのです。

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