2007.12.27

マイエンヌ県、レ・メツィエールの友人宅
でのクリスマスの続きです。

本日はxmas12月24日

いよいよクリスマスイブです。

凍るような寒さですが、快晴です。

田園風景はとてもキレイです。
今日は、昨日森で採取したコケやツタなどを
部屋に飾って行きます。

例えばツタ
木の柱に特大ホチキスで
とめていきます。
これも美的感覚に敏感なフランス人
ここは葉っぱが密集していないから美しくない、
など、意外とこだわりがあるため、せっかく飾っても
ダメだしをされてしまいます。
そして今度は枯れ木
暖炉の上に飾るのですが、これがまたまた
美的感覚の違いで家族中で大口論に。

飾る微妙な位置から、葉っぱはもう少し右、
コケはもう少し見えたほうが良いなどなど・・・
口論は止まず、終には私に意見を聞いてきましたが、
実際のところ、私にとってはどちらでも大差が無いため、
返答に困ってしまいました。
最終的にはこんな感じでまとまりました。
日本人からすると、リビングに土が付き、虫なんかも
付いてそうなので、とても有り得ないデコレーションですが、
フランス人家庭は皆大満足でした。
文化の違いは大きいですね。
そして最後は、コケです。

このコケ。採取する際に運ぶのを手伝ったのですが、
土ごと持っていくのが必須らしく、軍手なしでの土作業に
最初は非常に戸惑いました。

しかしながら、みんな普通に素手で土を掘っているのに
一人だけ、「手が汚れるので・・・」「虫が苦手なので・・・」
などとも言ってられず、冬眠中の虫が起きませんようにと
必死で願いながら、目を殆どつぶりながら思いで運びました。

そのおかげで少々コケに慣れてきました。
翌日はあまりびくびくせずにコケを並べることができました。
モミの木の下にキリストの誕生を再現します。
コケを敷き、石でキリストが生まれた馬小屋を作り、
3人の賢者が来る道を小石で作ります。
最終的にこんな感じになりました。
こちらがそのアップです。
小さな人形は友人宅のおばさんが代々引き継いでいる
ものらしいです。
最後にモミの木の飾り付けです。
こちらはさすがに現代的なプラスチックやビニール製。
モミの木の飾り付けはマリウス君の仕事です。
モミの木の隣にサンタさんが忘れていったという、
巨大靴を置いて、クリスマスツリーの完成です。
さて、本日の夕食です。
こちらの家庭、クリスマスイブの夜のディナーメニューは
毎年piscesシーフード、クリスマスの日はターキーと決まっているそうです。

まずブリーニを作ります。
小麦粉とそば粉を1対1で入れ、卵を加えて混ぜます。

牛乳を加えて混ぜます。
粉のマッシュルーム(というのがあるそうですが・・・)に
ミルクを入れて発酵させた後、加えます。
そしてそれを加えたら後は焼くだけです。
良い匂いが漂ってきます。
スモークされたサーモン、うなぎ、ヒラメ、
タラマ、イクラ、アジのマリネなどシーフードを
並べて夕食です。
ブリーニに熱々バターをかけて、
シーフードをのせて食べます。
夕食後はマリウス君のお楽しみの時間です。
今年から小学校に入学した6歳のマリウス君。
フランス語はペラペラなものの、字を読むのはまだ
難しいようです。

12月に入ってから、字を読む特訓を兼ね、
封筒に1枚づつ手紙を入れクリスマス当日まで毎日
封筒を1つずつ切って手紙を読みます。

手紙には、crown宝物のありかが、
「歯ブラシの近く」というように書かれています。

それを正しく発音して読めば、
宝物(チョコレートやマンダリンオレンジなど)に
ありつけるということです。

OUSSなど、一語一語お母さんは
マリウス君の発音を治していきます。
こうしてフランス人はあの難しい発音を
覚えていくんですね。
こうして宝物にありつけたマリウス君。
次はサンタさんからのプレゼントを楽しみに、
ツリーの下にスリッパを置いて眠りに付きます。

ここで私達も眠りに付きたいのですが、
ここからは大人達の仕事が待っています。

子供が寝ると、presentプレゼントを用意し、ラッピングをします。
(フランスのデパートはラッピングサービスが普及していません)
それからそれぞれのスリッパに名前付きの風船をつけ、
プレゼントをスリッパの近くにまとめておきます。

サンタさんへのカフェを用意して、ようやくその日は終了です。

其の三へ続く →

(HISパリ支店 NI)

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