フランスでは、故障中のものが日常に多く見られます。
スーパーのエスカレーター、
駅やホテルのエレベータ、自動改札口、切符販売機
銀行のATM、ジュースやお菓子の自動販売機、メトロ、電車、
街の時計・・・
などなど・・・
また、故障中では無いのですが、正常に稼動していない状態というのもあります。
駅の自動販売機でお釣りが出てこない・・・商品も出てこない・・・(これで何度悔しい思いをしたことか・・・)
ヴェリブ(パリ市のレンタル自転車)を返したのに認識されない・・・
銀行のATMの領収書が間違っている・・・(これはさすがに一度だけですが)
そして更に不便なのは、故障している期間が非常に長いことです。
例えばオペラ付近のあるスーパーのエスカレータは以前約1年近く稼動していませんでした。
家のお風呂が故障したときも、1週間お風呂に入れず。
家の電気が使用できなかったときも、お湯も出ず、冷蔵庫も使えず、寒くて暗い蝋燭での生活を2週間過ごしました。
(蝋燭の明かりだけで2週間過ごした日々↓)
日常生活のシステムでこれほど可用性が低いと、便利な日本の生活に慣れ親しんだ者にとっては、ついついイライラしがちです。
自分もこのような場面に遭遇するとイライラしてしまい、日本だったらこんなこと絶対ないのに・・・とため息を漏らしてしまいます。
しかし、フランス人は慣れているのか、それ程気にしていないようです。
(もしくは気になるのでパリにはイライラしている人が多いのか・・・?)
ある日ピラミッド駅で、メトロのチケットを買おうと、チケット販売機を見ると、
お札とコイン投入口に
故障中
Billets et Monnaie EN PANNE
(コインとお札投入口は使用できません)
の文字が・・・
窓口があったので、窓口で買おうと駅員さんに「カルネ下さい」というと、
ここではチケットを売っていないので、隣のマドレーヌ駅まで行って買ってください。
と言われました。
日本でイメージすると、東京駅で切符が買えずに、大手町の駅まで行って買って下さいと、駅員さんに言われるようなもの。。。
外は大雨でしたが、トコトコ15分歩き、マドレーヌ駅へ行きました。
急いでいなかったので、幸いでしたが、こういう事は急いでいるときに限って起こるものです。
あるとき、シャルルドゴール空港へ行くRERのB線、レアール駅で同じように切符が買えず、途方にくれてしまったことがありました。
ご参考までにさまざまな故障に遭遇した際に、使えそうなフレーズをご紹介いたします。
●Ca (又は故障したものの名前) ne marche pas ?
( サ ヌ マルシュ パ )
-これは動いていませんか?
●Ca ne fonctionne pas.
( サ ヌ フォンクション パ )
-これは機能していません。
●L'eau chaude ne vient pas.
( ロ ショード ヌヴィアンパ )
-お湯が出ません。
●Donc, qu'est ce qu'il faut faire ?
( ドンク, ケ ス キル フォ フェー )
●Alors, comment je fais ?
( アロー, コモ ジュ フェ )
-では、どうしたらよいでしょうか?
このようなフレーズが必要な状況に出合わなければ一番良いですね。
(HISパリ支店 NI)