今週は南仏の街、コードダジュールの小さな町
アンティーブからです。
朝7時過ぎにパリのリオン駅を出発し、iDTGV でニースへ!
iDTGVとは、フランス国鉄が2004年に始めたインターネットだけから購入できる格安なチケットサービスで、パリからニース、マルセイユ、アヴィニオン、モンペリエ、トゥールーズ、ボルドー、ストラスブルグなどなど、20以上の都市に利用できます。
一番の特徴は、自分の車両の過ごしたい雰囲気を選べることです。
①ZAP 賑やかで和気藹々とした雰囲気。
②ZEN 静かで落ち着いた雰囲気。
その他に、
iDNIGHT という車両が丸ごとバーに変身し、DJが居たりするものもあるそうです。
ネットで予約時にZENを選択し、チケットを購入しました。
パリ→ニースで65ユーロ。
通常TGV価格の半額以下でした。
ということで、チケットをプリントアウトし、駅に行くと、
駅のホームで駅員さんがバーコードを読み込みます。
iDTGVのZEN車両に入ると、既にそこは禅・・・?の雰囲気なのか、とっても静か。
話すのもひそひそ声で、少し物音を立てるのも顰蹙な感じがします。
小さい子供も大人しくしていられるのに非常に驚きました。
iDTGVのZEN車両↓ほぼ満席でした。こっそりシャッターをきります。
ZAP車両はどんな感じなのでしょうか?
電車はパリ、リオン駅を出発します。
社内はし~んと静まり返ったままで、ちょっとここまで静かでなくても・・・
と思いながら窓の外の景色を見ていました。
そこで発見したのですが、
ニース方面への電車は、進行方向右側に座る方がはるかにいろいろな景色が見えます。
過ぎていく景色を見ながら、左側に座ってしまった私は、逆の窓に移る羊の群れや、小さな村々、そして海や山をチラリと見ながらちょっと後悔しました。
10時半を過ぎた頃、早くもアヴィニオンTGV駅に到着。
パリからフランスを縦断した電車はこれからぐるりとプロヴァンス、コートダジュールを走っていきます。
そろそろ海が見えそうなところまで来たので、カフェテリアの車両にいってみました。
カフェは2階の車両にあり、大きな窓から景色が見えるようになっています。
カフェテリアのバー↓
景色が南仏っぽくなってきました。海も見えます。
お腹も空いていたのでサンドイッチとコーヒーを買いました。
外の景色を見ながら、サンドイッチを半分食べて、コーヒーを飲みました。
オレンジ色の家々と海が見えて、とってもキレイ。
しかし、立って揺れながら食べたせいか、しばらくすると車に酔ったように気分が悪くなってきました。
大人しく自分の席に戻って、日本から持ってきた胃の薬を服用し、静かにこの酔いが去ってくれるのを待ちました。
こんな気分の悪いときは、本当に静か過ぎるZEN車両で助かりました。
しかしながら、電車の揺れもあり、酔いは良くなるどころか悪化の一途を辿っていました。
ついに強い吐き気を催し、こんなところで万一でも嘔吐してしまったら、ZENの雰囲気どころではなくなってしまうと思い、急いでトイレへ駆け込みました。
その後もしばらくは静かに席に座っていましたが、サントロペへ到着すると、少し動けるようになってきたので、再びカメラを手にとって右側の空席に移動しました。
キレイな海と岩山の景色を眺めているうちに、すっかり体も回復。
最後はようやくリラックスして景色を眺めることができました。
そうこうしているうちに、電車は映画祭で有名なカンヌへ到着。
次はアンティーブです。
海岸線を走るとすぐに到着しました。
こちらがアンティーブの駅です。
いろいろありましたが、無事アンティーブに到着。
降水確率95パーセントという天気予報が少し外れてくれたのか、かろうじて曇り、時々晴れと雨・・・といった天気でした。
(HISパリ支店 NI)