南仏の旅の続きです。

Vallon-Pont-d'Arc という町にやってきました。


アヴィニョン北西、ローヌ・アルプス、プロヴァンス、ラングドックの境ぐらいに位置します。
デパートメントは、アルデッシュ(Ardeche)という県になるのですが、このアルデッシュ県、日本には余り知られてい無いのですが、自然がいっぱいのとても素敵なところでした。

ヴァロンポンダールの名所はなんと言ってもその名の通り、このグランドアーチ
自然が作り出した壮大な景色です。

H.I.S.パリ支店の日記


ヴァロンポンダールに到着したのは午後8時。
ちょうど、周囲を囲む岩壁を夕日が照らしてオレンジ色に輝いている時間帯でした。

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宿泊は、このホテル。
市内からは少し離れますが、グランドアーチから歩いて10分程のところにあります。
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部屋はベッドとシャワーと机だけのシンプルなつくりですが、窓からは山が目の前に望めます。

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翌日はカヌーに挑戦です。
ただ、一つ心配だったのは、パリを出発する前日からお腹を壊してしまい、突然の腹痛に何度もトイレに駆け込まなければならなかったことです。
カヌーは丸一日の予定。
川の上はお腹が冷えるかもしれないし、トイレは全て自然のトイレになってしまいます。。。
直前まで行こうか辞めようか迷っていましたが、結局行くことにしました。

カヌーのレンタル会社でボートとパドル、ライフジャケットを借りました。
24Kmの一日コースで一人22ユーロです。

天気にも恵まれました。他の人たちから1時間程遅れて私たちも出発です。
カヌーを持って川岸まで降りてきます。

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まだ川にも人がまばらでとっても気持ちがいいです。
川の水はとても澄んでいて、川底の石や魚がはっきり見えます。


出発地点はグランドアーチのすぐ手前です。

いきなり一番のメインポイント場所を漕ぐことになります!

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小魚も沢山泳いでいます。50センチ程の大きな魚もいました。
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カヌーを水に浮かべて、いざ出発です!
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パドルを漕ぎます。
川は思ったより深くなく、水も温かかったので、カヌーから落ちても大丈夫そうでした。
グランドアーチの下は鳥が沢山飛んでいました。
あっという間にアーチを通り抜けます。

一度陸に上がって、コースを確認しました。
また川に落ちてもいいように、川で少し泳いで体を慣らします。
ここからのアーチの眺めが良いので、このままここで一日眺めているのも悪くないな、と思いましたが、午後5時までに到着地へ行かないと、帰りのバスの集合時間に間に合わないので、先を急ぐことにしました。

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こちらが私たちのカヌー↓
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岩壁の間を通り抜けていきます。
目の前に広がる景色を見ていると、ついつい自分がフランスではなく、アメリカの国立公園かどこかにいるような錯覚にもなります。

フランスというと、ガイドブックなどでもパリに重点を置くため、フランス=パリの印象が大きいですが、まだまだこんなに雄大な自然を楽しめるところも多く存在するのですね。

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カヌーの集団が見えてきました。
ようやく時刻どおり出発した人たちに追いついてきたようです。
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直射日光はサンサンと降り注いでくるのですが、川上の風が涼しくて、心地よいです。



次から次へと、別の岩壁が見えてきます。
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山が近づいたり遠のいたり・・・

曲がり角にはいくつかの急流(フランス語でラピッド)がありました。
それ程大きな急流では決してないのですが、水面に露出した岩にぶつかって、転覆しているカヌーもありました。
急流に差し掛かったら、力を振り絞ってパドルを漕ぎます。
岩にぶつかりながらも、全ての急流をクリアできました。

とは言っても、川の流れは殆どのところはゆっくり穏やかな流れでした。
しかし逆に、穏やか過ぎて、パドルを漕がないとカヌーが強い向かい風で後進してしまうので常にパドルを漕いでいないと進みませんでした。

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普段の生活がいかに運動不足かを痛感しました。。。
陸を見ると、すぐに上がって休みたくなります。

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もう半分ぐらいに到達したかな、と思ってコースを見てみると、まだ全体の一割程度・・・
これからまだ今まで漕いだ距離の9倍残っています。。。



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コースの半分手前の辺りで休憩にしました。


4時間ぐらい続けて漕いでいたので、パドルを持つ手も震えていました。
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本来ならランチを持ってきて、途中で陸に上がってピクニックでもしながらカヌーを楽しむのがヴァカンスらしい川の楽しみ方かも知れませんが(他の人は7Km~半分ぐらいのコースをとってゆっくり漕いでいたようです)、何か食べるとお腹を下すかも知れませんし、時間も無かったのでお昼も取らず、飴と水だけで、ただひたすらカヌーを漕いでいました。

後半の半分は、あんなに最初は感動していた周りの美しい景色もどうでもよくなってきて、力の入らない両手で何とかパドルを持ち(カメラも持てませんでした・・・)、更に強くなってきた向かい風に押し流されながらも一進一退で進んで行きました。

下流の方へくると、周りを取り囲んでいた高い岩壁がなくなってきました。
家や村も少しずつみえてきます。
遠くの方に到着地点がようやく見えました。
どうやら集合時間に間に合ったようです。

私たちが借りたカヌー会社のポイントまで来て、カヌーから降りようとしたところ、足が震えて動かず、その場で川へベッチャッと倒れこんでしまいました。

川岸で立とうとしても、体が思うように動かず、立てないでいると、カヌー会社の人が手をかしてくれました。

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カヌーを返し、くたくたの体でバスに乗りました。
バスで2時間弱かけて、出発地点に戻ります。
バスの中では疲労のため、熟睡し続けました。

バスの中では全員座れず、立っていた人たちもいましたが、みな日焼けしてスポーティブな体をしていました。
やっぱり南の人は、パリとは違うなぁと思いました。

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8時前ぐらいにヴァロンポンダールに戻ってきました。

これから今夜の宿泊先、Saint-Just-et-Vacquières という所に向かいます。

つづく

(HISパリ支店 NI)

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    • 投稿: his-paris -2009年8月10日 (月) 07時42分

      ■Re:大自然☆
      >うめやすさんはい、地方へ行くとカヌーは子供から大人まで気軽に楽めるアウトドアスポーツとして大人気です。小さな子供も一人でカヌーを漕いでいたりするのを見かけました。今回行ったポンダールでは、1日24キロのツアーの他に、8キロのコースなどもあります。普段運動不足の私には、8キロのコースでゆっくり景色を楽しんだ方が良かったと思いました。途中で休んでピクニックなどしながら川を下るのも楽しそうでした。

    • 投稿: うめやす -2009年8月 9日 (日) 12時57分

      ■大自然☆
      ボンデュガールもなんて立派な橋なんだろうと感嘆しますが、この大自然のアーチも気持ちよいほど素晴らしいですね!川の水も澄んでいてとてもキレイ。このカヌーのツアー、22ユーロっていいかも↑やってみたいな~と思いましたが・・・1日こぎ続けるのは、想像以上、とても無理そうです(;^_^Aフランスではカヌーって結構ポピュラーなものなのでしょうか?

    

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