ここ何回かロワール地方をご紹介しているパリ支店のブログですが、本日はFONTEVRAUD L'ABBAYE ROYALE=フォントブロー修道院をご紹介。日本のガイドブックでロワール地方というと多く存在するお城に関しての情報が多く、この修道院が紹介されていることはめったにないのですが、壮大でとても素敵な修道院なのです。
こちらが修道院への入り口。チケット売り場は手前の建物にあり、とても明るく最新式なのが印象的。
チケットのバーコードを読ませるとバーが回転して、ゲートをくぐれます。
子供達が楽しく見学できるようにプレイブックや(無料)、iPAD(有料)なども用意されていました。
iPADは見学コースにそって、宝探しゲームをしながら、クイズに答えたり、ゲームをしたり、写真を撮ったりするというとても楽しい内容で、子供たちは退屈することなく、見所を逃さずに廻ることができるという優れもの。
この修道院はフォントブロー修道会の創設者によって1110年から1119年ごろに建設されたもので、最盛期には5つの修道院を擁したそうですが、フランスがナチスドイツに占領されていた時に反抗した勢力:レジスタンスの収容所としても使用された歴史もあります。ヨーロッパで一番大きな修道院だそうです。
修道院長にはイングランド王であるヘンリー2世の叔母にあたるイザベル・ダンジューが務めたこともあり、この修道院にはヘンリ−2世とその妻、またその息子であるリチャード1世も眠っています。
こちら↑がヘンリ−2世等が眠る教会部分の入り口。
4つのお墓が教会の真ん中に設置されています。
こちら↑は食堂だったスペース。修道院の食事は1日2回、食事中は朗読される聖書に耳を傾け私語は一切禁止、メニューに肉はなしだったということ・・・。
奥に見える、黒い屋根の変わった建物がかつての台所。煙突の多さからも1日2回の食事とはいえ、多くの人々の食事を用意するのにフル回転だったことが想像できます。
尚、中庭の角、食堂への入り口の前にあったこの石のオブジェ。なんだかおわかりになりますか? 今は水は出ていませんでしたが、修道女たちは食堂に入る前にここで手を洗ったそうです。
長い回廊。なんだか心が洗われる感じです。
この土地特産の白い石と中庭の緑のコントラストがとても綺麗でした。
残念ながら公共交通機関でこの修道院に行くのはなかなか難しいのですが、レンタカーをされる方は、ガイドにもなかなか出ていないフォントブロー修道院、必見です。
(YB)