2015.05.16

オーストリッツ駅そばのセーヌ川沿いにあるLES DOCKS=レ・ドック内のART LUDIQUE=アールリュディック美術館で3月21日から8月30日まで開催されているアードマン展に行ってきました。

こちらがレ・ドックの外観。緑のオブジェが目を引きます。

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レ・ドックはモードとデザインの情報発信地として昨年オープンした施設で、中にはモードの学校やレストランやクラブがあり、その中に美術館アールリュディックも入っています。

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美術館オープンの企画展としてピクサーアニメーション25周年の歩み展を開催して話題を呼び、その次のジブリデッサン展も大好評。今回はひつじのショーンやチキンランなどのクレイアニメーション映画作成スタジオとして有名なアードマンの展示会。

世界にも珍しいアニメ・コミックに特化した美術館なのです。

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展示会場に入ってまず目に入ってきたのは、2005年にアカデミー賞を受賞した「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ」のセット。粘土でできた主人公たちをセットの中で少しずつ動かして、コマ撮りをしてアニメを作成していくそうなのですが、主人公たちもさることながら、ドールハウスようなサイズのセットの細かさに驚嘆します。

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こちら↑日本でもよく知られているひつじのショーンの原画。

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日本では7月4日から公開になるようですが、フランスでは春に公開となった「ひつじのショーン バックトゥザホーム」で使われた粘土も展示されています。街に出たショーンたちが変装して横断歩道を渡っているシーン。洋服なども実に精巧にできているのがわかります。

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こちら↑は作成アトリエを再現したもの。ショーンの頭やあとでつける様々な布やのり、また横にはコーヒーカップが置いてあったりして、作成の様子が目に浮かぶようです。

こちらの美術館では、無料でオーディオガイドも貸与してもらえるので、気軽に詳しく展示内容を理解することができます。

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こちらは↑アカデミー賞を受賞したウォレスとグルミットの名シーンに使われたもの。ちなみにこの話にはいっぱいうさぎが出てきますが、映画のために580匹のうさぎを粘土で作成したとか・・・ 

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セットに関しては、まるで建築の設計図のように主人公のサイズに対しての比率で全てが綿密に計算されて、作成されているのがわかります。

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映像の横に実際に使われたセットが展示されているので、映像処理をされるとどのようになるのかというのもとてもわかりやすく、また興味深く、非常に楽しい展示でした。

ひつじのショーンの映画を気に入った子供たちと一緒にいったのですが、子供だけでなく大人も心から楽しめ、またクレイアニメの作成について学べる展覧会でした。

ルーブル美術館やオルセー美術館などとはまた全く違った、美術鑑賞のひとときをぜひ過ごしてみてください。またレドック内のセーヌを望むテラスはとても気持ち良く、特に夜はイルミネーションも美しい穴場スポットです。

入場料など詳しい情報は美術館のオフィシャルサイト↓でご確認ください。

http://artludique.com

(YB)

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