前々回、前回とヴェルサイユの離宮に関する記事をアップしていますが、今日は離宮のメインとも呼べるグラン(=大)トリアノンです。
グラントリアノンはルイ14世が、宮殿と同じ建築家:ジュール・アンドュアン=マンサールに宮廷からの隠れ家として設計させた建物で、一面に使われているバラ色の大理石が印象的。プチトリアノンとは全く雰囲気が異なり、とても華やかです。
イタリアの建築様式に影響を受けているということですが、大理石の色からもなんだかイタリアのフィレンツェの建造物を思い出させる感じです。
柱が並ぶ中の回廊の床は
このように黒と白の大理石の美しい幾何学模様。
そして目の前にはこれまた幾何学的な整然としたフランス庭園が広がります。かもの親子がのんびり泳いでいた田園的な雰囲気はどこへやらといった感じです。マリーアントワネットがプチトリアノンを好んで暮らしたというのはわかる気がします。
グラントリアノンの中に入ると、豪華な調度品が残る数々の部屋を見ることができます。
こちらは↑鏡の間。宮殿の鏡の間とは全く規模が違いますが、鏡が壁一面に使用され圧倒的な雰囲気。
こちらは皇后の部屋。ナポレオンの妻の寝室として使用されていたそうです。かつてはルイ14世が別邸としてグラントリアノンを使用したときの寝室だったというだけあって、ベッドの前にゲートがあるのが印象的です。
他にも数多くの部屋がありましたが、離宮はメインの宮殿からかなり離れていることもあって、観光客の数も宮殿よりはだいぶ少なく、ゆっくりと見られるのがうれしいところ。
また、グラントリアノンやプチトリアノンの中にもブティックが入っているので、お土産探しもこちらのほうがゆっくり探せるかもしれません。
尚、パリ支店で扱っているヴェルサイユ宮殿観光のオプショナルツアーはこちら↓です。
https://www.his-tours.fr/フランス観光/パリ発ツアー/ヴェルサイユ宮殿/
(YB)