今年は第2次世界大戦終戦後70年。先日から2度に渡って、史上最大の作戦と言われるノルマンディー大作戦に関する場所をご紹介してきましたが、今日はLe Mémorial de Caen =メモリアルドゥカン(カン平和記念博物館)をご紹介。

パリから電車で約2時間の海辺の町Caen=カンは、今はノルマンディー地方の海辺の町の1つとして知られ、1944年の6月から2ヶ月にわたった攻防戦で町は壊滅的に破壊され無残な姿だったとはとても想像できません。

その苦しみを風化させてはいけないと、カンの市長が提唱して上陸作戦から44年後の1988年の6月に平和記念館が建てられたそうです。

記念館の中はノルマンディー大作戦、第2次世界大戦、冷戦時代、平和などのカテゴリー分かれて展示され、世界の平和と和解を展示を通じて訴える施設となっていました。

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記念館に入ると、まず入り口の頭上に飛行機があって圧倒されました。

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こちらはパラシュート部隊の服装。素材が現代のパラシュート素材と比べると、とても質素なのがとても印象的でした。

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こちらは軍服。これと同じ服を着た多くの兵士が命を落としたのかと思うと、神妙な気持ちになります。

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こちらは作戦の際に使用された地図。

具体的に作戦がどのように行われたかについては、別途大きな地図でわかりやすく展示されていました。

このように当時使用されていたもののみならず、多くの写真や映像も展示され、日本ではなかなか知ることができない、ヨーロッパにおける第2次世界大戦の詳細を学ぶことができました。

冷戦時代のコーナーでは、核ミサイルの模型やベルリンの壁などについても詳しく知ることができました。

また、この博物館からは、先日のブログでご紹介したような公共交通機関ではなかなか訪れることができないノルマンディー大作戦跡を巡るガイドツアーが多く催行されているので、興味のある方は要チェックです。連合軍の上陸跡、カナダ軍の上陸跡などテーマに分かれ、半日のものや、ランチ付きの終日ツアーなど内容も充実。

ガイドツアーの詳細は博物館のオフィシャルサイトにてご確認ください。

http://www.memorial-caen.fr

ミュージアムショップも充実。

平和についてを改めて考えるとてもいい機会になること間違いなしですので、カンを訪れたら、記念博物館を訪れることをお勧めします。

(YB)

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