今年は第2次世界大戦終戦から70年。フランスは第2次大戦中ナチ・ドイツに占領され、1944年6月6日(D-DAY)に連合軍によるノルマンディー上陸作戦が開始され最終的にフランスが解放されたのは誰もが知る歴史ですが、その上陸作戦には海岸付近のドイツ軍を撹乱・防御し、一気に進攻するのが作戦の重要ポイントだったとのこと。ドイツの援軍をおさえこむために、絶対に確保しなければならなかったのがペガサスブリッジでした。
上陸作戦の最初に活動が始まり、連合軍に最も早く解放された重要な場所であるペガサスブリッジは現在は元の場所には復元された橋が保存され、オリジナルのものは記念館で見ることができます。
あまり日本では知られていませんが、フランス史上重要な場所であるペガサスブリッジは、特に歴史に興味がある方はぜひ一度は訪れてみたいところです。
現在は芝生の緑が美しい平和な風景ですが、フランス史上のみならず世界史上とても重要な場所かと思うと、なんだかちょっと不思議な感じもします。
上陸作戦に使われた車両や飛行機も展示されています。
また、記念館の中にはペガサスブリッジを確保したイギリス第6空挺師団の飛行機の模型や
当時の軍服や
パラシュートなどが展示されています。
また建築家の名前からつけられたPont Balley=バレー橋と呼ばれる、進攻を進めるために即興で作成された橋の展示など、上陸作戦の詳細を学ぶことができます。
ペガサスブリッジは公共交通機関でのアクセスが非常に難しいのが残念なところですが、フランスの視点から見る第2次世界大戦は、日本からの視点とはまた全く異なり知らなかった部分も多く、とても興味深いです。
ペガサスブリッジの他にもノルマンディー上陸作戦跡は数多く残されており、いくつかを追ってご紹介したいと思います。
(YB)