フランスにも「ファーストファッション」と呼ばれるようなブランドである、H&Mやザラ、ユニクロなどなどは進出していますが、「フランス人は10着しか洋服をもたない」というのは定かでないにしても、フランス人は同じ洋服を小物を変えて着まわしたり、1つものを大事にする傾向は非常に強いように思います。
その表れか、街のあちこちで洋服のリフォーム店と靴の修理屋をよく見かけます。小さな街にも必ず1−2件はあるといっても過言ではありません。
洋服のリフォーム屋さんはRETOUCHERIE(=ルトゥッシュリー)と呼ばれています。リフォーム屋さんに入ると試着室のようなスペースがあるので、そこで実際に着てみて、何をどうしたいか、具体的に相談しながらリフォームをオーダーすることができます。
ズボンの裾上げのような基本的なものはもちろんのこと、カーテンの作成や、コートの幅詰めなど、様々なオーダーに気軽に応じてくれて、見ていると、結構ひっきりなしにお客さんがやってくるので、RETOUCHERIEが生活にかかせない存在なことを実感します。
私はコートのファスナーが壊れてしまって持ち込んだところ、ファスナーを全交換してくれました。まだファスナー部分以外はコートはそんなにすり減っていなかったので、それなりの作業代がかかっても、気に入ったコートをまた着られることを考えたらとってもお得で、嬉しくなりました。
また上がりにくいファスナーを無料でうまく調整してくれたこともありました。
ちょっとした問題があって着にくくなってしまっけれど、捨てることもできないという洋服ってときどきありますよね。気軽に駆け込めるRETOUCHERIEがあると、そういった問題が解決されるので、頼もしい限りです。
サイズが微妙に違う気もするけど、とりあえずソルドで買ってしまった!というものもRETOUCHERIEでうまく調整してもらうことができたりするので、旅行中に少し日程に余裕がある方は、自分サイズにぴったり合わせてもらってから日本へ持って帰るというのも賢い利用法です。
(YB)