カープールって何だかご存知ですか?
車を洗車する為のプールではありません。
アメリカのフリーウエイは片側5車線も6車線もあるような
幅広い道路が多いのですが、朝の通勤時ともなると
この車線が全部車で埋まるくらい大渋滞となります。
まさに渋滞が最も激しいエリアに向かって毎朝出勤するわけですが、
毎日いつも渋滞にはまるのでつい辟易してしまいます。
(それでも東京の満員電車よりラクでが)
ところがそんな渋滞のフリーウェイをすいすいと走っていく
車と車線があるではありませんか。
なぜ??
よ~く見るとこんな看板が。
<二人もしくはそれ以上の人間が車に乗っていること>
と書いたサインが一番左側の追い越し車線にあります。
さらによく見るとその走行車線は黄色い線と白い2本線で分かれています。
つまりこのカープールとは
1台の車に二人以上乗っている場合に入れる追い越し車線のことで、
車に人を蓄えて(プールして)走行するという画期的なシステムなのです。
通勤時間帯には殆どの車に1人しか乗っていない事が多いため、
他の車線が渋滞していてもこのラインはすいすいと行けることが多い
なんともうらやましい車線なのです。
更にハイブリット車であれば1人でもこのレーンを走ることができます。
ロサンゼルスは車社会なので町の上にスモッグがたまることも多く
エコロジーだと認識された車はこの優越感に浸ってもよいのです。
トヨタのプリウスなんかが特にレーンを走ることが多いですネ。
先日事故渋滞で交通渋滞がひどく混雑した時があり、
H.I.S.のお客様をディズニーまでお迎えにあがるのに
このままだとどうしても時間に間に合わなさそうだ、
という危機的状況電話がガイドから。
”私達のお客様をお待たせする事があってはならない!”
オペレーション責任者N氏の素早い判断により
スタッフの1人をダウンタウンで拾いガイドと二人でカープールに乗り込み
なんとかお客様をお待たせする事無くお迎えにあがる事ができた、
という逸話がありました。
合理主義かつ広大な土地があるアメリカらしい画期的なシステム、
【カープール】
思わず「へー」と思う事の一つでした。
K.O.