日本の安土桃山時代、織田信長がヨーロッパの見聞を広げるために派遣された『天正遣欧少年使節』のリスボンでの宿泊先となったのがサン・ロケ教会です。



外観はとてもシンプルな教会です。



しかし中に入ると驚きの光景が広がります。



イタリア・バロック様式の建築で、この教会から15世紀中ごろに宣教師たちが「ジパング」に旅立ちました。正面の祭壇の美しさもさることながら、天井画には思わず目を奪われます。



後方にはパイプオルガンがあり、ミサの時には音色を響かせているそうです。



この教会はフラッシュ無しでの撮影が許可されています。
脇にある礼拝堂もご覧の通りで、360度絢爛豪華。



どうして、ここが世界遺産に登録されていないのかと思いながら、しばらくその場に佇んでいました。
リスボンで使節団が訪れた場所にジェロニモス修道院があります。
場所はベレン地区というところになります。


インド航路を発見した、日本でもおなじみのヴァスコ・ダ・ガマがもたらした大航海時代の富(主に香辛料)によって建てられた美しいマヌエル様式(海草や船のロープなど海にまつわるものを装飾に使う様式)の最高傑作と言われている建物です。



1502年に着工され、最終的な完成までに300年ほどかかっているようです。
こちらは世界遺産に登録されています。



中庭や回廊の彫刻の細かさも見事です。





使節団が訪れたのが1584年。今から400年以上前に日本から来た少年たちの驚きようはものすごいものがあったのではないでしょうか。
修道院の向かいの海沿いに発見のモニュメントがあります。



1940年の国際博覧会の象徴(大阪万博の「太陽の塔」と同じですね)として製作され、高さは52mあります。このすぐ近くにヴァスコ・ダ・ガマの偉業を記念して建てられた、世界遺産のベレンの塔もあります。今回は時間の都合で訪れることが出来ませんでした。

信長はこのリスボンの町を見本に安土城下町を造ったそうです。あの「楽市楽座」もしかりです。

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