
「高速道路の使用料、今なら無料!」
こんな事言われたら、きっと皆さんは無理にでも予定を組んで
遠出のドライブにお出かけになることでしょう。
実はここニュージーランドは高速道路が
ニュージーランド全土において全面無料な国なのです!
ということは、毎日がドライビング日和!!!
なのですが、タダですから高速道路利用者は増える一方で、
毎日毎日朝晩の交通ラッシュで、大変なことになっています。
「こんな時、もしお金がかかるんだったら地道で行くって人、どれだけ出るかな~・・・。」
なんて思いながら、
ドロ~ンとした渋滞の中モヤモヤしながらいつも通勤しているのですが、
なんとついにこの間、高速道路の課金制が一部分から
適用になるという発表が道路交通局からありました!!
えええええ????!!!!!!
そうですか、ついに・・・。
でも今まで無料だったほうが珍しいんだよね、と無理矢理自分を落ち着けて
そのニュースを冷静に見直すと、
課金制適用はあと何年も先にならないと適用されないことと、
課金されないルートも依然残っているということでちょっとホッとしました。
きっと20年後ぐらいには、今よりももっと高速道路も整備されて、
ニュージーランド全面高速道路課金制なんてことになる日も来ることだろうと思いますが、
まだ執行猶予があるのでホッ
まだまだここはドライビング天国だな~とあらためて思いました。
ちなみに新・高速道路建設の際、面白い逸話が一つ。
3億6千5百万ドルもの費用をかけての建設事業。
この大々的なコンストラクションの真っ最中に、建設予定地から
「ゲッコー」という名で親しまれているヤモリの巣が発見されたのです。
工事の作業はいったん中止。
生物学の専門家がかわりに工事現場に入り、
どのくらいの数のヤモリが生息しているのか、
何種類のヤモリがいるのか、
全て緻密に調査し、全ての捕獲に成功。
さらに、そのゲッコーちゃんたちの新たな住みかを確保し、
本当に手厚い世話を受けているとの事。
ここまでニュージーランド人がヤモリを大切にする訳は、
実はマオリ族の古くからの言伝えにあるようです。
マオリの伝説では、ヤモリは守護神としてあがめられ、
交通安全や旅の安全を守ってくれると言われているそうです。
そんな伝説があれば、確かにヤモリを大事にするこの国の心情もわかりますよね。
3億6千5百万ドルにも勝る、ゲッコーたち。
なんだか心温まるお話でした。