今回は、メルヘン街道沿いの大学都市、グリム兄弟と縁の深いゲッティンゲン Göttingenという街を紹介します。
ニーダーザクセン州の南端に位置し、州都ハノーファーからICEで乗換なしの30分ほどで着きます。
ヘッセン州からもアクセスがよく、同じくメルヘン街道にあたるカッセルからICEで20分で着きます。
die Stadt, die Wissen schaft(「知識をもたらす街」、Wissenschaft「学問」とかけている)と謳われるこの街には、
ハイデルベルクに次ぎドイツで二番目に多くノーベル賞受賞者を45人も輩出しているゲッティンゲン大学があります。
人口の3分の1は大学生という、若さあふれる街でもあります。
日本人にはあまり馴染みがないゲッティンゲンですが、
素敵な見どころがたくさんあるので紹介させていただきます!
- 中心街のど真ん中!がちょう娘と旧市庁舎
旧市庁舎前の広間に、うつむきがちの女の子ががちょうを手に抱えている銅像の噴水があります
この少女は「ゲンゼ・リーゼル(がちょう娘)」と呼ばれ、街のシンボルになっています。
博士号を取得した者だけがキスをすることを許されているこのゲンゼリーゼルは、
春になると色とりどりの花で飾られ、博士号取得のお祝いで周りは活気に包まれています。
そのゲンゼリーゼルの後ろには、中世の佇まいを残す旧市庁舎が。
中の渋い木造装飾やきらきら輝く天井板の飾りが見事です。
イベントが無いときは無料で入場でき、
中には観光案内局 Touristik Informationがあります。
ここで、旧市庁舎や教会で行われるコンサートのチケット等を購入できます。
また、クリスマスの時期には旧市庁舎前の広場はクリスマスマーケットで賑わいを見せます
下の写真はその時のもので、ゲンゼリーゼルの絵があしらわれたグラスで
ドイツ名物グリューワイン(シナモンの香りが特徴的なホットワイン)を飲みました。
- 中心街の聖ヨハニス教会
旧市庁舎のすぐ裏側に建つ聖ヨハニス教会(St.Johannis Kirche)では、
歴史に名を残す著名な天文学者たちが研究を行っていました
トレードマークの2つの尖塔と繊細なステンドグラスが見どころです。
旧市庁舎の前から見ると、聖ヨハニス教会と旧市庁舎が一体になって見え、
外観の荘厳さがより増します!
こちらでも定期的にオーケストラとコーラスの演奏が行われているので、
コンサート情報をネットや旧市庁舎の観光局で要チェック。
土日には、運が良ければ中に入って練習を聞くことも出来ます。
他にも近くに聖ヤコビ教会(St. Jakobi Kirche)というランドマークがあるので、
また違った雰囲気やステンドグラスを楽しんでみてください。
- 小腹がすいたら、きれいなカフェで軽食を
旧市庁舎広場沿いの通りに、
大きなショーウィンドウ越しに並んだチョコレート菓子が目を引く
Cron & Lanzというお菓子屋さんがあります。
https://www.cronundlanz.de/
中に入ると、華やかな金と赤の装飾の中
テイクアウト用のチョコレートやケーキが並んでいて、
気分が上がること間違い無しです
テイクアウトコーナーの奥と上の階は、瀟洒なカフェになっており、
飲み物や軽食も楽しむことができます。
おすすめはホットココア。
ドイツは夏でも冷えることがあるので、
そんなときはショコラトリーこだわりのココアでほっこり一息つきましょう
また、こちらでは美味しいバームクーヘンもいただけます
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ほかにも、どっしりとしたいかにもヨーロッパらしい大学の佇まいで、
法学部の講義棟として主に使われているオーディトリウム(Auditorium)も見どころの一つ。
中の一部がゲッティンゲンにゆかりのある偉大な学者に関する博物館になっています。
ライプニッツ、ガウス、リヒテンベルクといった名前にピンと来た方は、
ぜひ足を運んでみてください!