芸術/音楽 2007.02.15

吉田兄弟。その名もYOSHIDA BROTHERS。

言わずと知れた日本が世界に誇る伝統芸能、

津軽三味線の最若手にして正統な継承者です。


吉田兄弟

彼等の音楽はモダン&トラディショナル、とでも言うんでしょうか。

津軽三味線の伝統を受け継ぎながらも、

常に新しいものを取り入れたフュージョンです。


アメリカでも流行っている任天堂のゲーム機【Wii】のCMで

吉田兄弟の”鼓動”という曲が使われているくらい、

アメリカでは認知度、注目度が高い吉田兄弟です。


アメリカ版【Wii】のCM


そんな吉田兄弟が全米ツアーの始まりの場所として

L.A.を選んでくれたので、個人的趣味は勿論ながら

アメリカからみる日本音楽とはどういうものだろう?

という興味も誘ってコンサートに行って参りました。


CEN2

会場にはアメリカ人をはじめ、日系の方、日本の方、

黒人、白人とさまざまな人種が入り混じっています。

そういう隣のカップルはフランス語で会話。

ワイン片手に吉田兄弟の登場を待ちます。


なんと会場に世界的有名なミュージシャン喜多郎氏を発見!

友人としてライブを見に来ているのでしょうか。


CEN


紋付袴で登場した吉田兄弟。会場が一気に興奮に包まれます。

客席に一礼をしてからの着席。

日本人らしい礼儀正しさが伺えます。


BROTHERS

曲のスタートとともに思わず息を呑みました。

音楽を言葉で表現するのはナンセンスですが、

目が離せないくらいの彼等の素晴らしい指裁きと美しい旋律に圧倒されます。

クラシックなナンバー、津軽じょんがら節から

コンテンポラリーなナンバーまで多数演奏してくれました。

海外でのライブのせいか、クラシックからの選出が多かったようです。


アメリカ人がどう感じているのか気になったので会場を見渡すと

津軽の哀愁漂う繊細な旋律に耳を澄まし、目を閉じ、

時に吉田兄弟の内から滲み出る激しいソウルに心揺さぶられている様子。

黒人のソウルフルなブラックミュージックにも共通するものがあるのでしょう。

音楽は世界共通、言葉のいらない世界なんだ、と改めて実感。

日本人らしい凛としたその姿、立ち振る舞いもまた感動的でした。


SHAMISEN

曲の合間には、はにかみながらも一生懸命英語で曲を紹介。

吉田兄弟にとっては言葉より音楽で表現する方が早い様です(笑)


最後はスタンディングオベーションで満場の拍手。

観客がアメリカ人だけにその感動を素直に表現します。

嬉しい事にアンコールにも応えてもらえました。


彼等の熱いソウルは海を越え言葉を超えてアメリカにも届いた様です。

CDが飛ぶ様に売れていた事からその様子も伺えます。

吉田兄弟SAKE-CUP/$5も便乗して売れていた様です。


CD SAKE

さて、取材の一環として業界関係者に声をかけ、話を聞いていると

ラッキーな事に吉田兄弟のいる裏方に連れて行ってくれるとの事。


なんとそこには吉田兄弟が!

ライブ後で疲れているだろうに満面の笑顔で対応してくれました。

どうしても気になっていた事があってつい口から質問が。


「手を見せてもらっていいですか?」

「え?? 手ですか?いいですよ。

            結構意外に普通の手なんですよ。」


SUPER HAND

と言いながら握らせてくれた手はとても柔らかいのですが、

しっかり各部には三味線ダコができておりました。

その手から美しい旋律が奏でられるのですね。

やはりプロの手、という感じでした。

吉田兄弟さん、お疲れのところ本当にありがとうございました。


日本が世界に誇る三味線奏者、【吉田兄弟】

今後も活躍を応援しています。


吉田兄弟公式HP


YOSHIDA BROTHERS アメリカ版公式HP


K.O.

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