明日からアメリカに夏がやってくるんです。
それも日時を決めて。
11日の日曜日、午前2時に約束をしています。
いきなり3時になってしまいます。
もうなんの話だかお分かりの頭のいい方もいらっしゃいますね。
そう、俗に言うサマータイムです。
実はサマータイムはイギリス英語でして、ここアメリカでは通じません。
アメリカでは【Day Light Saving Time】といいます。
去年までのサマータイムの開始日は毎年4月第1日曜日だったのですが、
今年から3月第2日曜日(つまり明日の11日)となりました。
これは2005年エネルギー政策法 (US Energy Policy Act of 2005)が
米国議会で成立したことによるもの。
限られた資源を有効に活用するには
「全米のオフィスが一時間早く電気を消せばいいのでは?」
というシンプルな考に加え、
「じゃ、夏時間を伸ばしちゃえばもっといいんじゃないの?」
という発想から早速アイディアを法律にしちゃうのがアメリカのすごい点。
(確か日本ではサマータイム導入にもう
何年も議論を繰り返しているような・・・)
ちなみにこのサマータイムは
アメリカの全州が導入しているわけではありません。
アリゾナ州とハワイ州はもともとサマータイムを使っていないのです。
冬はお隣のラスベガスのあるネバダ州(グレーの部分)から1時間進み、
夏はネバダ州、カリフォルニア州(水色の部分)と同じ時間で進みます。
アリゾナ州にはかの有名なグランドキャニオンがありますが、
夏にラスベガスから行くと時差なく観光ができ、
冬に行くと時計を1時間進める必要がでてくるんですネ。
更にグランドキャニオンを進むと人気の
モニュメントバレーという観光地がありますが、
ここはアリゾナ州のエリアにありながらナバホ族の居住区域なので
アメリカの法律が一切通用しない国の中の国のような状態。
(ナバホ独自の法律や自治体を持っています)
なのでアリゾナ州の習慣にはのっとらず、
サマータイムが導入されるので、
夏場に行くとグランドキャニオンとモニュメントバレーは
同じ州でありながら1時間の時差が発生することになります。
アメリカ国内だけでも6つのタイムゾーンがあるのに
更に州内でも時差があるのは不思議な感じですネ。
この日に日本へ帰られるお客様。
この日にお友達とお約束をしている方。
更に朝が苦手な方も。(私です)
今日の夜寝る前に時計を1時間進めておきましょうネ。
さもないと、飛行機に乗れなかったという恐ろしい話に・・・。
K.O.