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先週末にまたまた行ってしまいました、パームスプリングスに。目的は当然のことながら「ゴルフ」。

今年の夏、ロサンゼルスでは比較的涼しい日が続いていましたので、もしかしたらパームスプリングスも涼しいかな、とちょっぴり期待していたのですが、そのはかない期待は見事に打ち砕かれました。さすがパームスプリングス、暑い！暑すぎる！最高気温が華氏で110度（摂氏で45度くらい）もあります。とてもじゃないですが、余程のモチベーション（とかシガラミとか下心）がなければ、こんな灼熱の中でゴルフをするわけがないのですが、そこはパームスプリングス、そんな（傍から見ると）劣悪な環境の中でもゴルフする理由がしっかりとあるのです。

今回ラウンドしたコースは、

「TPC Stadium Course at PGA WEST」
（通称 PGA West スタジアム・コース）
http://www.tpc.com/tpc-stadium-course/

です。

「PGA Westのスタジアム・コース」と聞いて、「おおっ」と反応を示されるゴルファーさんは多いはず。このコースは名匠ピート・ダイによる設計のとても戦略的でエキサイティングなコースで、上級者は上級者なりに、中級者は中級者なりにそれぞれのレベルで楽しむことができ、正直何度プレイしても飽きが来ません。初心者にとっては少し難しいかもしれませんが、それでも他では絶対に味わえないこのコースのチャレンジ精神は十分に楽しめると思います。

スタジアム・コースはアメリカきっての難コースとしても有名で、2007年に発表された「アメリカで最も難しいコース」の堂々4位にランキングされています。

America's 50 Toughest Golf Courses
http://www.golfdigest.com/golf-courses/golf-courses/2007-03/gd50toughestcourses



それでは写真とともにご紹介致します。


【クラブハウス入り口、古代遺跡の彫刻風コース見取り図】



【クラブハウス入り口 ～ ドアの背がやたら高い】



【お隣りのニクラウス・コースの眺め。今回はメンテ中でプレイできず。】



【1番ホールからの眺め】

スタジアム・コースの1番ホール。青ティーでプレイしようかと目論んでいると、「シングルじゃないと無理」とスターターのおじさんに釘をさされ（というかニラミをきかされ）白ティーでプレイすることに。

ただ、青でも白でもこのホールのアンジュレーションはかなりプレッシャーがかかりますね。スタジアム・コース全体で言えることですが、左に厳しいホールが多いです。おそらくこれは上級者の方を意識した設計になっているからではないかと思います。



【池超えのパー3 ～ キャリーで180ヤード飛ばさないと池ポチャ】

プレッシャーはアンジュレーションだけではなく、大きな池が絡むホールが多いのもこのコースの特徴です。この池超えのパー3でも、1オンさせるためにはキャリーできっちり180ヤード打たなくてはならず、かつグリーンの後ろまで池が回りこんでいますので、ランさせても池ポチャです。じゃあ左にレイアップして、、、と思っても左にも池があって、距離を間違えたり曲げたりするとここでも池ポチャです。さすがピート・ダイ設計、落しどころにきっちりと落とすことを強要されます。



【池とバンカーの共演、そう簡単にはグリーンは狙えません、、、。】

アンジュレーション、池に続いてこのコースのもう一つのプレッシャーが「バンカー」。フェアウエイ・バンカーがでかいことでかいこと、そしてえらい長い。

ご覧の通りこのホール、コース幅の半分以上が池とバンカーで覆いつくされています。きっちりと左に落として2オンを、、、と思いきや、グリーンまわりにポットバンカーが3つもあり、残り150ヤードでも怖くて打てません。しかたなしにグリーン手前にレイアップ。花道をキープする限り、ある程度バンプ＆ランでピンに寄せることができるのがこのコースの唯一心の救いです、、、。



【これまた左に厳しいホール】



【パームスプリングス名物、無骨な岩山と芝の緑のコントラスト】



【① うおー、このホールも左に厳しい。バンカーが深くて長い、、、。】



【② 深くて長いバンカーですが、、、この高低差は一体、、、。】



【③ フェアウエイとバンカーというよりも、もう土手とか河原の世界、、、。】



【④ そんなバンカーに落としてしまいました、、、標高差約4～5メートル。】

スタジアム・コースの名物ホールは浮島の17番ホールなのですが、その1つ手前、「恐怖の土手下バンカー」のある16番も違う趣向の名物だと思います。グリーン脇のバンカーはフェアウエイとの高低差が4～5メートルもあって、ここに落としてしまうと階段を使ってバンカーまで降りるハメになります。残り100ヤードくらいであれば、気にせずいつもどおりのウエッジ・ショットで良いのですが、残り20～30ヤードを切った所で落としてしまうと、ミケルソンばりのフロップ・ショットが求められます。こんなバンカー、他で見たことがないです。



【スタジアム・コース名物！浮島17番ホール】



【距離は短くも、やはりプレッシャーが、、、。】

TPCと言えば、フロリダにあるTPCソーグラスの名物17番ホール、浮島のパー3ですが、このコースもTPCソーグラス同じピート・ダイの設計ということで、あの緊張感を思い切り味わうことができます。白ティーからピンの距離は130ヤード程度ですので、8～9番アイアンでいつもどおりに打てば、、、と頭の中ではわかっていても無意識のプレッシャーがスイングを変えてしまうんですね、見事に池に落としました。それも2球も。トホホ。

この池には年間何万個ものボールが打ち込まれるとか、、、。

あとプレイしていて気づいたのですが、スタジアム・コースはパー3のグリーンが他のホールと比べて少し早いセットアップになっているようです。気のせいかしら？



【池越えの最終18番ホール、キャリーで200ヤードが必要】



【池に向かって打て！】

浮島の後は、最終18番ホールの巨大な池が待ち構えています。キャリーできっちり200ヤードは出せないと、2オンはまず無理です。左に曲げれば池ポチャ、右に曲げても民家でOB。どこにエイミングを取るか、自分の実力と、トラブル時のバッファーをどの程度取るかでかなり葛藤します。

ロサンゼルスにも難しいと言われているコースがいくつもありますが、不自然に難しさを醸し出している後味の悪いコースがあるのも事実。でもこのスタジアム・コース、難しくでスコアがボロボロでも、終わった後の満足感、充実感そしてえも言われぬ清涼感はなかなか他では味わうことができません。これこそが灼熱のパームスプリングスに足を向かわせる最大の理由なんでしょうね。


今回、このアンリミテッド・ゴルフ・パッケージを利用しましたので、スタジアム・コースを2ラウンドすることができました。宿泊代と無制限のゴルフ料金がこみこみのこのパッケージはかなりお得です。


ゴルファー集まれ！！リゾート地・パームスプリングスでゴルフ無制限プレーつき！ラキンタリゾート滞在１泊２日
http://vacationpack.his-usa.com/city/lax/detail.php?tid=437


灼熱の中の清涼感を味わいたい方は是否お問い合わせ下さい！

（注意） 今年はパームスプリングス地方も天候不順で、PGA Westの各コースのメンテナンスにもいろいろ変更が入っているようです。行かれる前にまずはコースに確認して頂いて方が良いと思います。


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by rant