「スペイン滞在が1日しかないのなら、迷わずトレドへ!」と言われるほど魅力が詰まった町トレドを訪れる半日観光に参加してきました。
今日は快晴。
現在の気温、日陰で23度。日向はおそらく30度くらい。
マドリッドもそろそろ夏がやってきたようです。

集合場所のホテル フロリダ・ノルテです。
トレドまでは、ミニバスで移動です。(移動時間1時間ほど)
車内では、ガイドがスペインの地理、人口、交通事情、時勢、市民の生活などについて簡単に説明してくれました。冗談、漫談、なぞなぞもあり、車内の雰囲気もなごんできました。

途中、色とりどりの花畑に遭遇しました。
さあ、そろそろトレドに近づいて来ました。
トレドの町は2000年前からあったといわれる古都。
5世紀西ゴート族が支配するものの、その後イスラム支配下に入り、さらにレコンキスタ活動によりカスティーリャ王国がトレドを征服しました。

旧市街トレドは、三方をタホ川に囲まれた自然の防壁に恵まれた町。
まずは、川向こうから旧市街を展望します。
ガイドさんのトレド情報に耳を傾けながら、バスは旧市街全貌が望める展望台へ向かいます。

すばらしい、絵に描いたような町の全景が目の前に広がります。
町全景を見て、地理をざっと頭に入れました。
では、町の中へ入っていきましょう。


町は6月3日にあるCorpus Cristi(聖体祭 / キリスト教祭)にむけて準備中でした。トレドで一番大きなお祭りだそうで、町中がきれいに装飾されるそうです。(祭日は年により異なります)
町中心にある大寺院(カテドラル)へ入場します。

13世紀に建築が開始されたこの大寺院の最大の見所は、主礼拝堂に見られるTransparenteという建築技法。自然光を祭壇の飾り壁に透かし幻想的に見せる技術で、世界でもとても珍しい技法だそうです。ガイドが実際に建物該当部分を見ながら、Transparenteの仕組みを教えてくれます。その技法に、「へえ!」と感心です。
その他、エル・グレコの絵画、微笑んでいる聖マリアの像(微笑んでいる聖マリアは珍しいそう)、聖体祭にかかせないとても大きくきらびやかな聖体顕示台など、見所が多くあります。
*入場料7ユーロ(2010年)はツアー代金に含まれています。
カテドラルを見学した後は、もうひとつのトレドの見所、エル・グレコの傑作といわれる「オルガス伯の埋葬(El Entierro del Conde de Orgaz)」があるサント・トメ教会へ向かいます。
迷子になりそうな迷路のような小道も、ガイドがいれば安心です。


サント・トメ教会へ入場です。

ルネッサンス期著名な画家のひとりとして挙げられるエル・グレコ。
ギリシャ出身ですが、トレドに移りスペインで活躍した画家です。
サント・トメ教会にある「オルガス伯の埋葬(El Entierro del Conde de Orgaz)」は、彼の最高傑作また世界の三大絵画のひとつとも言われているそうです。
この作品はサント・トメ教会所蔵で、今までこの教会から他展示会などへ貸出しをおこなったことがないとか。ここに来ないと見れない絵画です。
ガイドが、絵の題材となったオルガス伯爵の伝説、作品が出来上がるまでの経緯、絵に描かれてる登場人物の説明、絵解説をしてくれます。
絵の見方は人それぞれ違うのでしょうが、背景をよく知っている人の解説を聞くと、画家の立場に立って絵が見れるような。「感じる」+αがありました。
*入場料2.3ユーロ(2010年)はツアー代金に含まれています。
*場内は写真撮影禁止です。
あっという間のトレド散策。
約2時間で、旧市街を横断し主要な観光スポットを見学しました。
今回オプショナルツアーに参加して、いいなと思った点です。
- 車がないと行くのが大変なトレド旧市街が望める展望台へ行ける。
- ガイドがいるので、迷路のような町内も迷うなくことなく効率的に散策できる。
- ガイドからガイドブックには載っていない生の解説が聞ける。気になったことがあったら、気軽に質問できる。
- 大寺院(カテドラル)、サント・トメ教会の入場料がツアー代金に含まれている。
「スペイン滞在が1日しかないのなら、迷わずトレドへ!」と言われるほど魅力が詰まった町トレド。
時間はかけたくないけど、きちんとトレドを知りたい方に、ぜひおすすめ半日観光です。
トレドを外から中まで気軽に知れます。
主催: みゅう
詳細はHISスペイン支店・トレド半日観光ツアー をご覧ください。
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投稿: yui -2010年5月24日 (月) 08時26分
■このツアー行きました。
5月の20日に行きました。この紹介写真はいつのものですが、天気も良くて、遠くから見たトレドは最高でした。