特派員記事 2007.11.11

ヴェネツィアは小さな路が入り組んでいて初めて訪れる旅行者は道に迷うこともしばしば。
まるでおとぎの国に迷いこんでしまったかのような錯覚に陥り、自分がどこにいるのか解らない・・・なんてことに藻なりかねませんが、それはそれで旅の楽しい思い出です。

街角のあちこちで地図をひろげて自分の位置を確かめる旅行者はたくさんいますので、臆することなく大意張りで路に迷ってください。


ヴェネツィア道しるべ でも、おおよその観光スポットさえわかっていれば大丈夫。ヴェネツィアの観光のシンボルである「サンマルコ広場」と「リアルト橋」に関しては、街中至るところに道しるべとして黄色い看板が貼ってあり、それぞれ「PER S.MARCO(サンマルコ広場へ)」とか「PER RIALTO(リアルトへ)」と表示がしてあります。その表示の矢印にとりあえず従って歩けば間違いなくメインスポットには到着できる、というわけです。また、帰り路も駅までの道のりは「PER FERROVIA(鉄道駅へ)」の表示をアテにしていれば、辿り着くことができます。

でも、これらの路をあえて外すというのも新しい発見があるかも?!
ふとした拍子に小路を一本外しただけで急にひと気がなくなり、生活感溢れる空間へ迷い込む・・・なんてこともあります。

ヴェネツィア裏路地 しーんと静まり返った小路には、家々の玄関先に置かれた集配を待つごみ袋、狭い空間を無駄なく利用するために向かい同士の窓ごとに張られたロープに吊るされた洗濯ものが見られたり、家の中から聞こえる人々の生活音、子供の泣き声。
ヴェネツィアに生活する人々の「空気」を静かに感じることができます。

そしてまた観光客の歩く通りへ。
この繰り返しがヴェネツィアのそぞろ歩きにはつきもの。
ヴェネツィアを歩くには歩きやすい靴は必需品。


ヴェネツィア井戸 また、街のあちこちには広場(Campo/カンポ)があり、そこには必ず中央にポツンと「Pozzo/ポッツォ(井戸)」が置かれています。
今は上部は蓋がされている状態であるものですが、その昔は飲料水の確保のために使われていたもの。雨水をろ過する仕組みとなっていたようです。
海の上の町ですので、飲料水の確保には苦労があったことでしょう。


ヴェネツィア橋 そして、ヴェネツィアを歩くには必ず通らなければいけない数々の橋。
木製のものとコンクリートでできたもの、鉄製の柵がなされたもの等々。
これも大通りのものは立派ですが、生活圏などに入るといたってシンプルな造りになるものです。

郵便配達やごみの収集、レストランや各商店への配達なども大変です。近くまでボートで乗りつけ、そこから台車に荷物をおろし、さらに階段を昇り降りしなければならないのですから、ヴェネツィアでの生活は体力が必要かもしれません。

観光スポットとしての華やかさはないものの、生活圏に足を踏み入れるとこういった日常の生活の一部や静けさも垣間見れ、ヴェネツィアに対する興味がさらに深くなるものです。


さて、話題は急に変わりますが、旅のおみやげに困ることはありませんか?
知人がイタリアに遊びに来るたびに頭を抱えるのが「お土産」です。
人によって目的も好みも様々ではありますが、ヴェネツィアのおみやげとしておすすめしたいのが私の最近のお気に入り「手製のレース」です。

ヴェネツィアの島「ブラーノ」はレース編みの本場ではありますが、これにあやかったおみやげ屋さんで、これが意外にも素敵なものを見つけることができます。
ホンモノのレース編みは手の込んだつくりと美しさを誇るものであり、もちろんお値段もそれなりなのはご尤も。
でも、旅のおみやげとしてそれほどこだわりなく手にとりやすい価格でしかも美しいそしてカサばらずに軽いとなれば一見の価値あり!?


ヴェネツィアン・レース テーブルクロス、ランチョンマット、コースター、手拭き用タオル、ハンカチ、小物入れ等々。
それぞれ趣味よく丁寧に作られているので、安心して購入することができます。
女性にはもちろん、男性にも家族が喜びそうと好評。
私はもっぱら日本にいる知人への贈り物によく利用します。

これらのお店はリアルト橋からサンマルコ広場にかけての路筋に何軒かあります。
価格も内容もどこの店もほぼ同一のようなので、ウインドウから眺めてみて気に入ったものがあったら試してみてください。

記事・写真提供:特派員白浜さん

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