フィレンツェに魅せられた人々
2008.05.04
フィレンツェの建物は、どれも大きい。重量感のある石積みの建物は、見上げるばかりの大きさだ。建築された当時、電力などはなかった訳で、その技術力にはただ驚かされるばかりだ。
2007-2008 AKIKO TAKAI
ところが、驚くべきこの「大きさ」が、写真を撮る時にはちょっと困ったこととなる。写真に収まりきらないのだ。
2007-2008 AKIKO TAKAI
全体像が美しく収まった絵葉書のような写真を撮ろうとしても、なかなか上手くいかない。しかし、絵葉書のような写真を撮る必要があるだろうか。自分の目で見たフィレンツェは、絵葉書のようではなかったはずだ。曇ってどんよりとした空だったり、雨で石畳に水溜りができていたり。多くの観光客でざわついているかもしれないし、冬の閑散期でちょっとひっそりしているかもしれない。
2007-2008 AKIKO TAKAI
写真には、その時だけそこに漂っていた空気感というものが写り込む。空気に含まれる水分や陽射しの量、そしてもちろん、そこに集う人々。様々な要素によって醸し出される街の空気感は、写真の雰囲気に大きく影響する。
2007-2008 AKIKO TAKAI
絵葉書はもちろん美しい街の姿を収めているが、どこか最大公約数的だ。思いでの写真を見るときは、自分の目で見て肌で感じたその雰囲気が甦るような、そんな写真を撮りたいものである。
2007-2008 AKIKO TAKAI
記事&写真提供: 写真家 高井晶子
高井晶子(写真家)
7年間のOL生活を経て、2000年7月渡英。
Kent Institute Of Art and Design
(現University College of the Creative Arts)にて
写真を学び、卒業後日本に帰国。
7年間のOL生活を経て、2000年7月渡英。
Kent Institute Of Art and Design
(現University College of the Creative Arts)にて
写真を学び、卒業後日本に帰国。
現在は写真家として活動し、写真教室講師としても勤務。
グループ展・個展
2005年 Art Photo Site Galleryにてグループ展『Cityscapes』に参加
2006年 NADAR/SHIBUYA355にて個展『tokyo nostalgia』
2005年 Art Photo Site Galleryにてグループ展『Cityscapes』に参加
2006年 NADAR/SHIBUYA355にて個展『tokyo nostalgia』
在英中には、友人と写真集『this living thing』を自主出版。
◆写真家「高井晶子」個展のお知らせ◆
こちらのブログで紹介させてもらっている写真も展示予定。
『silent walker』
◆写真家「高井晶子」個展のお知らせ◆
こちらのブログで紹介させてもらっている写真も展示予定。
『silent walker』
場所:NADAR/SHIBUYA355
日時:2008年4月28日(月)~5月17日(土)
開館時間:10:00-19:00 *最終日は16:00まで
休廊日: 日祝
日時:2008年4月28日(月)~5月17日(土)
開館時間:10:00-19:00 *最終日は16:00まで
休廊日: 日祝