ヴェネツィアは皆さんご存知のように、イタリア本土から約3kmほど離れた浅瀬(ラグーナ)に浮かぶ街。この街とラグーナをひっくるめて、世界遺産に指定されています。
ヴェネツィアの街には縦横無尽に複雑に運河が張り巡らされており、人々の交通手段は水上バス(ヴァポレット)または、運河の対岸を横切る渡し船(トラゲット)。
これが渡し舟の乗り場。
いわゆる市バスに当たる水上バス(ヴァポレット)
地元の人々はこれらの船をうまく使って生活しています。ヴァポレットも多くの路線があり、市民の貴重な足となっています。
ヴェネツィアの街を徒歩で散策しつつ、一度は船に乗って水面からこの街を見るのもまた目線が変って良いでしょう。
さて、観光としてヴェネツィアを訪れる際、ヴァポレットを利用するなら、大抵はカナル・グランデ上を走るものとなると思います。カナレ・グランデはヴェネツィアの街の大動脈、逆S字で街の中心を貫いています。
この運河上の両岸には、12~18世紀に建てられた華麗なゴシック調の館が多く立ち並んでいるのが分かります。これらは、ヴェネツィアで活躍した商人たちの家で、商売と住居が兼ねられており、「商館」と呼ばれています。
入り口は運河に向いており、ここに直接船で乗り入れ、荷物の積み下ろしがされていました。
運河側から見ていると気づくのが、これらの建物がほぼ全て同じくらいの大きさなこと。これは、ある特定の一族が突出した権利を掲げないようにと政府により統制されていた歴史があるからです。当時は、商業により設けた資産を政府が分割したこともあったとか。
ヴェネツィアはかつて、海洋商業が発達する以前は貧しい土地で、商業以外の産業は何もありませんでした。そういった経緯があるので、権力の独占は大変危険なこととして排除する傾向にあったといいます。
ヴェネツィア市民全員が皆同じ船に乗っているという意識をもっていたのでしょうか。
ちなみにヴェネツィアで「貴族」とは他の土地と異なり、家柄や金銭的な権力などは関係なく、議会の議員のことをさしていました。政治を司っていたのは当時の大商人たちで、商人たちによる共和制の国家を築いていたということからも判ります。
一部の商館は現在、博物館や美術館として公開されているものもあります。(代表的なのは、カ・ドーロやカ・ペーザロなど)
豪華できらびやかな内部は、当時客人を迎えたりする場所であり、商談が行われたりパーティーが催されたりしている広間などが見られます。こういった豪華な造りは当時の一族の繁栄を見せ付けるためのもの、ある意味名詞代わり、のようなものでもあったのでしょう。
目を閉じると、当時の彼らの生活が浮かんできますか…???
さて、ヴェネツィアといえばまさにカーニヴァルの季節!!
今年は2月14日から2月24日にかけてヴェネツィアが熱く燃え上がります。
伝統的な仮装をした人々が繰り出すヴェネツィアの街は幻想的ですよ!!
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投稿: あや -2009年2月15日 (日) 07時29分
■こんにちは
今度HISのツアーでカーニバルの時期にミラノに行きます。ミラノで1日自由時間があるのですが、1日でミラノからヴェネツィアまで往復することは可能ですか??また電車はカーニバルの時期は予約した方がいいのでしょうか?? -
投稿: his-rome -2009年2月16日 (月) 08時27分
■>あやさん
ミラノからヴェネツィアの日帰りも可能です。片道2時間30分ほどかかりますので朝出発して夕方戻るという感じになると思いますが、列車の運行本数はあまり多くありません。2時間に1本という感じです。カーニバルの時期はやはり日帰りで楽しむ方も多くいてヴェネツィア行きの列車は込み合いますのでお早めに予約をされることをお勧めします。H.I.S.イタリアでも列車チケットの予約を承っておりますので、メールでお問い合わせください。 -
投稿: his-rome -2009年2月16日 (月) 08時27分
■>あやさん
ミラノからヴェネツィアの日帰りも可能です。片道2時間30分ほどかかりますので朝出発して夕方戻るという感じになると思いますが、列車の運行本数はあまり多くありません。2時間に1本という感じです。カーニバルの時期はやはり日帰りで楽しむ方も多くいてヴェネツィア行きの列車は込み合いますのでお早めに予約をされることをお勧めします。H.I.S.イタリアでも列車チケットの予約を承っておりますので、メールでお問い合わせください。