ヴェネト州ヴィチェンツァ県下にあるバッサーノ・デル・グラッパ。
バッサーノ山の麓、という町の名の由来の通り、美しい山々、そしてその合間から流れるブレンタ川、そしてそこに架かる橋「アルピーニ橋(Ponte degli Alpini)」の独特の風景が特徴の小さな可愛らし町です。
この春先の季節、絶対に外せないのがD.O.P(原産地名称保護)に指定されているホワイトアスパラ。
ヴェネト州内で栽培されているホワイトアスパラの中でも、D.O.Pの認可を受けている点では知名度は最も高い、いわゆるブランドもの。
もちろん栽培法、場所、期間など管理下におかれており、今年の解禁は3月19日のサン・ジュセッペの日からでした。
この時期、バッサーノの各提携レストランでは、ホワイトアスパラと地元のD.O.CワインであるヴェスパイオロVespaioloとを組み合わせてイベント化し、地元の特産品を美味しく提供中。
題して「バッサーノ産ホワイトアスパラを食す~アスパラとヴェスパイオーラ A Tavola con l’Asparago Biancho di Bassano- Asparago e Vespaiolo」。ただ今、旬まっ盛りでイベントは6月まで続きます。
レストラン入口にバッサーノのホワイトアスパラの看板が掲げてある店を目印に、是非一度は味わってみてください!!
アンティパストからホワイトアスパラづくしです。
ヴァレリアーナ(小さなグリーンの葉)とアジアゴチーズと生ホワイトアスパラのサラダ
のグラタン風
細く切ったクレープとホワイトアスパラ
ポルペッティとホワイトアスパラの煮込み
ホワイトアスパラのパンチェッタ巻き
ホワイトアスパラ
パスタは、ホワイトアスパラとスペックのタリアテッレ
ドルチェももちろんホワイトアスパラを使ったセミフレッド
という具合に最初から最後までホワイトアスパラだらけ。
この料理はオステリア アッラリヴィエラOsteria Alla Riviera にて楽しめます。
Osteria Alla Riviera
Via S.Giorgio, 17
Bassano del Grappa
Tel;0424.503700
そして、この地の名物料理といったら、バカラ(干したタラ=メルルーサ)を使った料理です。
バッサーノのあるヴィチェンツァ県はバカラ料理が大変有名。
特にこの地域では、牛乳で煮込んだバカラのヴィチェンツァ風bacala alla vicentinaはたいていのレストランやトラットリアのメニューにあります。
このバカラはノルウェーで獲れた大型のメルルーサを寒風干しにしたもの。野球のバットかと思えるほどの硬さで、調理するためには最低2晩は水に浸して戻す必要があります。
それをタマネギ、アンチョビ、グラーナ・パダーノ、オリーヴオイル、牛乳を基本的な材料として弱火で長時間煮込んで仕上げる、大変に時間と手間のかかる料理です。
この料理の付け合わせとしては、ポレンタ(トウモロコシの粉)を練り上げたものを添えるのがオーソドックスなスタイル。なんとも素朴な味わいの一皿です。
記事&写真提供:特派員白浜さん