イベント
2009.11.03
10月30日にフィレンツェで行われた落語の会。フィレンツェ・ツアーデスク からも徒歩3分のところにある
プロテスタント教会が会場でした。
教会の2階の部分まで埋まるほどの大盛況で、
観客の大半が日本と日本文化の大好きなイタリア人。
まずは簡単な落語の説明があり、
落語の中で使われる小道具「扇子」と「てぬぐい」についての説明と
基本的な動作の説明がありました。
この説明の影で日本語のわからないイタリア人でも
楽しめるような工夫がされていたのには感心。
ひとつめの演目は「ちりとてちん 」。
さしみ、すし、わさび、しょうゆなどの
イタリア人にもおなじみの日本食を食べるシーンは
誰もがうなるほどの巧さで、お腹が空きそうになるほどでした。
お噺自体もオリジナルを少し離れて
外国人でもうけるようなアレンジがされていて
会場笑いでいっぱいに。
1つ目の演目が終わると「落語を通しての日本文化紹介」の講演。
寄席文字、江戸文字、歌舞伎文字などの違いもわかりやすく説明。
これは日本人の我々も非常に勉強になりました。
座布団や日本の家紋の話まで
笑いを交えながらとてもわかりやすく、日本文化を説明してくれたので
会場にいたイタリア人はきっととっても勉強になったと思います。
2つ目の演目は「長短 」。
まったく性格の異なる二人のやり取りですが、
なんとこれを全編イタリア語で演じて
イタリア人をうならせました。
日々修行の落語家とはいえ、
イタリア語での落語とは人知れぬ努力もあったことでしょう。
実は今回はフランス&イタリアを巡る落語ツアーなのだそうで
フランスではフランス語バージョンで演じられたそうです。
落語の会が終わって
ジャーナリストの写真撮影にも気軽にこたえる竜楽師匠 。
11月4日はローマの日本文化会館での公演 だそうです。
かなり楽しめますので、ローマ滞在中の方は足を運んでみてください。
溜まっていたストレスを発散するほど大笑いさせていただきました!