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テーマ：特派員記事

2009.12.25

ヴェネツィア滞在中に量り売りワインを

ヴェネツィアに数日間滞在される方にお薦めのワインのはかり売りのお店です。
はかり売りワインは「ヴィーノ・スフーゾvino sfuso」と言われ、
ヴェネツィア特有のバーカロなどのうち、「カンティーナCantina」と謳っている店などではよく見かけられる文字です。

「ヴィネリア・ナーヴェ・デ・オーロVineria Nave de Oro」は、はかり売りの専門店。
店内を入ると右側にはダミジャーノといわれるワインの大きな樽がずらりと並び、それぞれにワインの品種と価格が記されています。

小さな店ですが、所狭しと置かれたダミジャーノはいい感じに年期が入り、それ自体が店の雰囲気作りに一役かっています。

私は頻繁に同店前を通るのですが、実は今まで買う機会が一度もなく、いつも地元の人がガラスの空ビンやペットボトルなどを片手に出入りするのを羨ましく思いながら眺めていたのです。
が、先日、何気に通りかかった際になんとなく足を踏み入れてみようという気になって、ふらりと立ち寄ってみました。

店奥に大きくかかれたTORBORINO（トルボリーノ）という文字に惹かれたのがその理由でもあります。
聞くと、ワインになる手前のもの。
ブドウを絞った果汁、モストよりはアルコール度は進んでいるが、7-8℃くらいのもので、規則的にはワインとは呼べないものだとのこと。
ちょうどノヴェッロが出始めた時期なので、こういった新鮮なものが並んでいる時期でもあります。
しかし、残念ながらこの日は売り切れ。

ブドウのオリジナルはここヴェネト周辺だそうですが、今はヴェネトより北側のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアで多く生産されるマルツェミーノMarzeminoを購入しました。
濃いけれど透明感のある美しい色合いに、ほんのりと甘くて香りも味も甘く、フルーティな質の良いものでした。