特派員記事
2010.08.06
ヴェネツィアを歩くと大小多くの広場に出くわします。
イタリアの他都市・町では広場のことをピアッツァpiazaと呼びますが、
ここヴェネツィアでは主にカンポcampoと呼ばれています。
そんなカンポのなかでも、ヴェネツィア人のなかで
特に「カンポ~」と名称をつけずとも、
ただ単に「カンポ」と呼ばれ親しまれる広場、
「カンポ」と呼ぶだけで誰もが頭に思い浮かぶ広場が
カンポ・サンタ・マルゲリータCampo S.Margheritaです。
ドルソドゥーロDorsoduro地区、カルミネ教会とサン・パンタロンに挟まれた一画です。
ここは大学が近いこともあって、学生が集まる広場。
もちろん地元の人も多く、
どこも観光客でいっぱいなヴェネツィアのなかでも、
地元民の生活が垣間見られる場所でもあります。
毎朝午前中には鮮魚や野菜・果物を扱う露店がたち、
近所の人たちの買い物場所に。
午後には学校を終えた子供たちの遊び場に、
夕方からは犬を連れた散歩コースに、
そして学生たちのアペリティーヴォの場所として、
一日中人の絶えない場所。
広場に面してバールも多く、気に入りの場所に腰かけ、いつもの馴染みの顔と挨拶を交わす、そんな日常を見ることができます。
車の往来のない、ヴェネツィアならではの静かな時間の流れを特に感じることができます。
記事&写真提供: 特派員 白浜亜紀 こちらもチェック