イベント
2010.08.12
日本でもペルセウス流星群といって
この時期には流れ星の観測機会が増えますが
イタリアでは8月10日の聖ロレンツォの夜に
夜空を見上げて流れ星を鑑賞する習慣があります。
8月10日が殉教聖人サン・ロレンツォの日に当たることから
この日頃に見られる流星は
サン・ロレンツォの涙と呼ばれたりもします。
フィレンツェではメディチ家の菩提寺としても知られる
サン・ロレンツォ教会が毎年この日にお祭りを開催します。
午前中は教会でろうそく奉納が行われたり
仮装行列が練り歩いたり。
夜になると
サン・ロレンツォ教会の前に舞台が組まれてコンサート。
そして教会脇ではスイカ&ラザニアの無料配布。
大扉の上には、焼き網の上で焼かれて殉教した聖ロレンツォの描かれたタペストリーがかけられます。
その下に舞台があるのですが、人の後姿ばかりでよく見えない・・・。
ロッシーニ・フィルハーモニーによる演奏と
今年はあの「ピノキオ」の作者Collodi(コッローディ)の
没後120年記念ということで
サン・ロレンツォ地区出身の作者に敬意を払い
ピノキオの物語から一説だけですが、朗読もありました。
教会脇に回りこむとスイカ&パスタの配布会場。
21時から配布開始予定ですが、
21時には人の列の先に
まだスイカ&パスタらしきものは何も並んでませんでした。
イタリア的な時間の流れを感じます。
毎年、サン・ロレンツォ地区でデザインするTシャツも販売。
今年は5ユーロ!
数年前に買ったときは10ユーロだったのに!!
5ユーロでメディチ家の紋章入りのTシャツ、
ほしいようなほしくないような。
周辺のお店も21:00-24:00で特別営業中でした。
なんとなくわさわさ賑わっている感じ。
サン・ロレンツォ教会の目と鼻の先はドゥオーモ。
このあたりだと明るすぎて流れ星は見えませんね。
スイカも食べず、流れ星も見ず、
なんとなく夜のフィレンツェの街を散歩して終わった
サン・ロレンツォの夜でした。