ヴェネツィアのバーカロ。
チケッティ(つまみ惣菜)が豊富で値段も良心的。
駅からのメイン通り沿いにあるので、場所も解りやすく、それゆえ観光客も多いものの地元の常連も共存しながら、適度な大きさの店内は居心地が結構よい空間です。
店のドアを開けてすぐ右側には冷蔵のケースに入った惣菜。
バカラ・マンテカート(干しタラをオイルを加えながら攪拌してペースト状にしたもの)やサルデ・イン・サオル(イワシとタマネギのマリネ)や野菜料理、そしてヴェネツィアのチケッティ(つまみ)としては定番ながら結構お目にかかる機会の少ない内蔵料理も種類多く用意されています。
内蔵料理はネルヴェッティnervetti(スネ、腱の部分を茹でたもの)やテティーナtetina(肺)、そしてスピエンツァspienza(脾臓)など。これらは茹でて塩、オイルなどでマリネされています。素朴ながらコリコリとした食感が美味しいものです。モツ系好きの方にはお薦めのチケッティ類です。
そしてその横にある常温のバンコ(カウンター)には揚げもの類が多種・豊富。
お約束のポルペッティやバカラのフリット、リゾットをコロッケにしたアランチーノ。カラマリ(ヤリイカ)やガンベレッティ(エビ)のフリットは長い竹串にささっています。
揚げものはかなり大ぶりなゲンコツ大くらいのものがたくさん並んでいて、見た目も楽しいもの。
ワインはグラスで0.7ユーロ~。
そしてチケッッティは他の都市で見られるようなパンの上にのった惣菜ではなく、ヴェネツィアならでは!!ポレンタの上に乗っています。
パンの上にのったものはヴェネツィアでは邪道なチケッティとされているので、これこそ王道といえます。
食事の時間にはテーブルに着いて、もちろん食事もできます。
Da Luca e Fred
Rio Tera San Leonardo1518 Cannareggio
(鉄道駅前リスタ・ディ・スパーニャlista di spagnaをまっすぐ、一番最初の大きな橋グーリエguglie橋渡ってすぐ)
Tel; 041.716170
水曜定休
記事&写真提供:特派員 白浜亜紀 こちらもチェック